過干渉をやめたい!最適な方法はあるの?
過干渉は、子どもの将来の可能性を狭めてしまうのはおろか、保護者自身も過干渉をやめたいのにやめられないという自己嫌悪に陥ることが少なくありません。そのためにも、少しずつ過干渉をやめられる方法に取り組んでみましょう。最初は難しいかもしれませんが、過干渉をやめたいという気持ちがあれば、改善できていくはずですよ。
まずはパートナーや友達などに相談しよう
自分が過干渉をしていると感じたら、その思いをパートナーや信頼できる友達などに話してみてください。一人でつらい気持ちを抱え込むよりも、人に話すことで気持ちもスッキリしますし、子育てについての客観的な意見が得られることも大いにあります。また自分の悩みを人に知ってもらうことで、自分が子どもに対して、つい過干渉になっているときに、注意や仲裁に入ってくれる場合もあるでしょう。
自分がしてきた過干渉をメモにまとめる
頭の中だけで、子どもにしてきた過干渉を反省しても、つい忘れてしまうこともあります。過干渉をうやむやにしないためには、自分の言動をはっきりと認識する必要があるのです。そのためには頭の中で考えることをやめ、紙などに自分のした過干渉を書き出し、表面化してみましょう。視覚化することで、今後の自分について言動のストッパーになってくれます。
子どもに選択肢を与えるように心がける
過干渉をしていると、子どもを自分の思う通りに動かすというスタイルを続けてしまっていることが多いでしょう。自分の意見を子どもにおしつけてばかりいる保護者もいるかもしれませんね。そのため一旦自分の意見は置いておき、子どもに何がしたいかを考えさせたり、どうしたいかを尋ねるなどの選択肢を与えるクセをつけていくことが大切です。あくまでも子どもが希望することを応援し、どうしてもリスクがありそうなときには手を貸すというスタンスを取れるように、練習してくださいね。
おわりに
過干渉をやめたいと悩んでいる保護者は、少なからずいることでしょう。しかし「過干渉をやめたい」と思っている気持ちこそが大切なのです。子どものためにも自分のためにも、過干渉をする理由を見直し、整理しながら親子ともどもストレスが少ない毎日を過ごせるようになると良いですね。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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