寝言泣きはそのままにしておけば良いの?
「寝言泣きはすぐに泣き止むものだから、そのままにしておけば良いもの」と思ってしまった方もいるかもしれません。しかし、寝言泣きの原因とされる睡眠を始めとする体内のサイクルは、普段の生活と関係しており、これは夜泣きにも深く関わってくるものです。赤ちゃんは、自分ではまだこのサイクルを上手く整えることが出来ませんが、私たちの工夫次第で良い方向に導くことは出来ます。
ここからは、赤ちゃんが体内サイクルを整え、少しでも多く睡眠を取れるようにするためにはどうしたら良いかをお伝えします。
寝る前の3時間に着目しよう
私たちは空腹のまま寝ようとしても、なかなか眠れないものですよね。これは、低血糖状態に陥っているのが原因だと言われています。赤ちゃんにも同じことが言え、空腹になると眠れなくなり泣いてしまいます。この状態にならないためには、なるべく寝る前に母乳やミルクをあげると、夜間に空腹にならないため、泣き出すことも少なくなります。
また、特に夕方は赤ちゃんが空腹を感じて、ぐずり始める時間帯ですが、散歩に出かけたりおもちゃで遊ぶなど別のもので気を引いて、なるべく食事の時間を私たちと合わせるようにすると良いでしょう。
お昼寝の時間を調整することも大切
生後6カ月を過ぎた頃の赤ちゃんの睡眠時間は、11〜13時間程度だと言われています。これを考慮し調整することで、赤ちゃんも私たちと同じ時間帯に寝て、活動することが出来るかもしれません。
具体的には、朝の6時~7時には起床し、お昼寝を2~3時間取るようにすると夜まで起きていることが出来るようです。しかし、睡眠時間には個人差がありますので、それぞれの睡眠時間と遊びの時間を見ながら、調整していくと良いでしょう。
「赤ちゃんは泣くのが仕事」だと言うことも忘れずに
あらゆる方法を尽くしても、夜間に泣かれてしまうと「こちらが泣きたくなってしまう」と世のママたちは疲弊し、心労も募るばかりだという話は良く耳にします。しかし、「赤ちゃんは泣くのが仕事」というように、成長するために泣いて頑張っているのです。中には、赤ちゃんの泣き声は、邪気を払う縁起ものと考える人もいるくらいパワーがあり、不思議と元気をもらえますよね。
ただ、この期間がずっと続くわけではないですから、辛いと感じることも嬉しいものに変えられるよう、毎日少しずつ工夫してみましょう。
おわりに
寝言泣きと夜泣きの違いを把握しておけば、赤ちゃんは本泣きすることなく眠りについてくれることも多くなるでしょう。ただ、十人十色ですから、赤ちゃんによって対処法が違うこともあり、大変に思うこともあるかもしれませんが、皆さまは子育てという素晴らしい体験をしています。あなたらしい方法で、この期間を過ごしてみてくださいね。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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