小学生になると、作文や日記などで文章を書く機会が多くなります。書くことが得意な子もいれば、何を書いたらいいのか鉛筆が止まってしまう子など、作文が苦痛に思う子も少なくありません。
さらに「書く力」は作文だけではなく、「読み・書き・計算」といわれるようにお勉強にも必要な能力なのです。
大切な「書く力」を家庭での取り組みで伸ばしてあげましょう。
書く力のために良い文章に触れさせる
はじめから上手な文章を書ける人はいません。まずは、本をたくさん読んで美しい日本語に触れることが大切です。赤ちゃんのころから読み聞かせをしているご家庭は多いと思いますが、小学生になっても読み聞かせは続けましょう。
小学生になっても読み聞かせをする
赤ちゃん時代、幼児時代と読み聞かせをしてきて、自分でも絵本を読めるようになると成長を感じますね。
しかし、自分でお気に入りの本を読めるようになったからと、読み聞かせを終了するのはもったいない!小学生になったら、お気に入りの本のほかに、親が選んだ本も読み聞かせしてあげると世界が広がります。親が読んでいて心地よい日本語で書かれていて、内容がそこまで難しくない本がおすすめです。
たとえば、星新一のショートショートのように、文章も分かりやすくワクワクできる本は、大人も子どもも楽しく読み聞かせることができます。
毎日家族で読書をする時間をつくる
もちろん、自分で本を読む時間も大切です。なかなか本を読まない子に「本を読みなさい」と叱るのは逆効果。
本好きの子にも、本に興味を持てない子にも、家族の読書タイムを作ると効果的です。テレビを消して、静かな部屋でお気に入りの本を持ってきて、家族全員で本を読みます。高学年にもなれば、親が読んでいる本にも興味をしめすかもしれません。
本を読んで日本語に触れるだけでなく、感想を言い合えば、本から何を感じ取ったかをアウトプットする練習にもなり、一石二鳥です。
合わせて読みたい
毎日日記を書いて書く力を身につける
書く力はすぐには身につきません。やはり、毎日の積み重ねが大切です。
しかし、毎日文章を書くと考えると大人でも億劫ですよね。そこで、一番気軽な書く行為「日記」の出番です。短い日記を習慣化して、書く力を身につけましょう。
短くても継続すれば文章を書く練習になる
その日あったことを詳細に書くような日記ではなく、心に残っていることだけを2、3行にまとめる短い日記が子どもの負担にもなりにくく、継続しやすいと思います。上手に書こうと思う必要もなく、多少日本語が変でも気にしないことが継続のコツです。
低学年の間や最初のうちは、今日あった出来事や印象深いことを会話の中で聞き出し、それを書いてもらうと良いでしょう。
また、親も一緒に日記をはじめれば「こういうことを書けばいいのか」と、子どもの参考にもなりますし、親子の会話のきっかけにもなります。
特に何もない場合は「うそ日記」も
どうしても日記に書くことが見つからなかった場合は、「うそ日記」もおすすめです。本当にあったかのようなうそ日記でも、荒唐無稽な出来事を書いたうそ日記でも、とにかく書く行為を毎日続けるようにしましょう。
実際にあった出来事ではない、創作の文章を書く練習にもなりますし、想像力も豊かにしてくれます。「うそ日記」でも、文章が下手なことなどを指摘せず、「おもしろいね」と子どもが作った文章を楽しんであげましょう。
合わせて読みたい
元IT系企業勤務。現在はフリーランスのデザイナーである夫の会社でWebサイトの構築、運営やライティングをしています。ゆる受験で私立中高一貫校に通う長女、ガチお受験で私立小学校に通う次女、そして幼稚園に入園する三女の三姉妹のお母さんもしています。
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。