ジュースが大好物という子どもは、多いことでしょう。しかし、毎日ジュースを飲んでいると、虫歯や肥満のリスクが高くなるとも言われているので心配ですよね。
今回は、ジュースしか飲まない子どもへの改善方法というテーマで、詳しく解説します。
子どもがジュースしか飲まない理由とは?
子どもが何かに執着してしまう背景には、必ず原因や理由があります。そのため、一方的に子どもに対して「飲んではダメ」と言ってもなかなかやめてくれないでしょう。
ここでは、子どもがジュースしか飲まない理由についてご紹介します。
ジュースの甘みは依存性があるから
私たちの脳は甘みをエネルギー源として働いており、それを本能的に体が求めるしくみになっていると言われています。
また、ジュースから甘みを摂取するとスピーディーに体へ浸透するため、エネルギー源が枯渇しそうになるとジュースが欲しくなる場合もあります。つまり、甘みには依存性があるのです。
冷蔵庫の中にいつでもジュースがあるから
基本的に子どもは冷蔵庫の中にジュースがなければ、飲みたくても飲めません。大人ならジュースを買いに行くことができますが、まだ小さな子どもの場合は不可能ですよね。
しかし、すぐにジュースを飲める環境であれば、ジュースしか飲まなくなる可能性があるのです。
子どもにとって飲みやすい味だから
子どもは、もともと苦いものに対して苦手意識があります。そのため、飲みやすくて美味しい物が好きなのです。このことから、甘くて飲みやすいジュースが身近にあったなら、自然と手が伸びてしまうのは当然でしょう。
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ジュースしか飲まないことで考えられる悪影響とは?
ジュースは大人でも疲れた時に飲むとリフレッシュできますが、あまりにも飲み過ぎると体に悪影響が出てしまうこともあります。
以下に、考えられるジュース悪影響についてお伝えします。
ジュースしか飲まないと虫歯になりやすい
ジュースしか飲まない毎日が続くと、常に口の中に虫歯の元となる成分が存在することになります。なぜなら、ジュースの中には想像以上に砂糖が含まれており、いつでもジュースを飲んでいると、歯にも砂糖が蓄積されていくからです。
このような状態が続けば、ジュースを飲まない人に比べ、虫歯になる確率がグッと高くなってしまいます。
ジュースしか飲まないと肥満になりやすい
ジュースは、種類によってはビタミンなどの栄養素も入っていると思っている人は多いかもしれません。しかし、ジュースは炭酸飲料や清涼飲料水と同じように過剰摂取をすることで、肥満になるおそれがあると言われています。
ジュースしか飲まないと糖尿病のリスクが高まる
糖尿病というと、「大人の病気」というイメージがあることでしょう。しかし、子どもでも条件が揃ってしまえば、糖尿病に陥る場合も否定できません。
例えば、小児肥満の子どもは、その約70%が成人肥満に繋がり、糖尿病などの生活習慣病を合併する可能性が高くなるとされています。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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