まだ言葉しゃべることのできない赤ちゃん。しかしその感覚…匂いを識別する「嗅覚」はすでに発達しています。新生児期からママの匂いを判別できる赤ちゃん。神秘に包まれた赤ちゃんの嗅覚についてご解説します。お世話をする大人は香水をつけていいのか?赤ちゃんが不快に思う匂いがあるのか?ぜひこちらの記事でチェックしてみてくださいね。
赤ちゃんの嗅覚は生まれた時点で発達している!
生まれたての小さな赤ちゃん。まだ言葉もしゃべれずできることは限られていますが、多くのことを感じ取っています。赤ちゃんの五感は生まれた時点で発達しており、「嗅覚(きゅうかく)」つまり匂いを感じる機能もちゃんと備わっているのです。
ママのおなかにいる間から匂いを感じている
赤ちゃんの嗅覚は生まれる前、ママのおなかにいる間から発達しています。妊娠中から嗅覚の神経が発達し始め、周囲の影響を受けるといわれています。
理化学研究所によると人には約350種類もの嗅覚神経細胞が存在するそうです。この嗅覚神経細胞が匂いの分子をキャッチして、脳に情報を伝えているのです。嗅覚が発達する時期には諸説ありますが妊娠30週ごろといわれています。このころママが感じる匂いの刺激を、赤ちゃんもおなかの中で感じ取っているそうです。
赤ちゃんは生まれた時点でママの匂いを判別
生まれたての赤ちゃんは、まだできることも少なくか弱い存在です。しかし誕生した時点でママの匂いや母乳の匂いを感じ取ることができます。ママのおなかに乗せるとおっぱいを探すしぐさが見られるのも、すでに嗅覚が発達しているから。授乳をするときに、ママが衣服をめくった瞬間、赤ちゃんが泣いたり激しく動いたりする…こんなことありませんか?おっぱいの匂いやママ自身の匂いを感じると「早く早く!」と焦ってしまいます。ママ以外の人が抱っこすると火がついたように泣き出す赤ちゃんも多いものです。抱き方を工夫しても「ママじゃなきゃ嫌!」と泣くのはママと他の人の匂いを判別していると考えられています。
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赤ちゃんの嗅覚と注意すべき日常の匂い
赤ちゃんの嗅覚は想像以上に高性能。ちょっとの匂いでも敏感に反応します。赤ちゃんのお世話をするママやパパは匂い(臭い)に気を配りましょう。日々の生活で注意したい、さまざまな匂いについてご説明します。
赤ちゃんを抱っこするとき香水はNG?
赤ちゃんがいるとき、香水など匂いの強いものは避けた方がいいでしょう。母乳を嗅ぎ分ける感覚が妨げられてしまいます。ベビー用のシャンプーやローションが「無香料・微香料」なのはこのためです。ママは赤ちゃんと接する時間が一番長いですよね。パパやおじいちゃん・おばあちゃんなど他の大人も含めて、香水、整髪料、制汗剤などの使用に気を配りたいものです。他にも基礎化粧品やハンドクリームなどなど。大人が何気なく使っているボディーケア用品には香料が含まれているものも多く、注意が必要です。
まだまだある!洗剤や除菌グッズの匂いに注意!
赤ちゃんがビックリしてしまう、匂いの強いもの。日用品としては洗剤や柔軟剤やお部屋の消臭剤にも要注意です。そんなに匂いの強いものは置いていないけど…という人がほとんどかと思いますが、嗅ぎ慣れた匂いに対しては意識が薄くなりがちです。赤ちゃんがいるご家庭、特に新生児期は注意したいものです。また、ここ数年、注意喚起されているのが除菌グッズです。消臭剤・除菌グッズにも香料が含まれているケースがあります。中でも二酸化塩素を活用した置き型の除菌グッズには注意が必要。インフルエンザ予防などで活用されるアイテムですが独特の臭いが部屋に充満してしまい、大人でもせきこんだり気管が痛くなったりした事例があるのです。国民生活センターでも「使用に際しては注意が必要」と呼び掛けています。製品にもよりますが乳幼児がいるご家庭なら慎重になりたいアイテムです。
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30代、保育士。夫と未就学児の長男・小学生の長女の4人家族。初めての出産で分娩トラブル、乳腺炎、産後クライシス、保活失敗など…数々の「洗礼」を受けた経験から『特別なことをするのではなく、地に足の着いた育児』をモットーに、日々奮闘しています。現在は認定こども園で働く傍ら、ライター業にも従事。
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