親なら登校拒否と不登校の違いを知っておこう!

悲しむ女の子
新学期が始まり進学や進級などで子どもたちの環境が変わりましたね。いまは新しい学校やクラスに慣れてきた頃でしょうか?子どもたちには楽しく学校へ通ってほしいけれど、登校拒否や不登校児童の話を聞くと心配になりますね。ここでは同じ意味で使ってしまいがちな「登校拒否」と「不登校」の言葉の違いやその原因、対策をご紹介します。

「登校拒否」と「不登校」の定義の違いは?

悲しむ男の子
「登校拒否」と「不登校」という言葉、どちらも学校へ登校できないという同じ意味で使われがちですが、それぞれ定義が違います。二つの言葉にどんな違いがあるのか見てみましょう。また「ひきこもり」についてもご紹介します。

「登校拒否」とはどんな症状でしょうか

「登校拒否」とは、文字通り「登校することを拒否する状態」です。一般的に、まず身体的な症状が現れるのが特徴です。朝になると、腹痛・頭痛・めまい・下痢・疲労感・発熱・嘔吐などの症状が出て登校することができなくなりますが、病院へかかっても、身体自体に異常は見つかりません。夜は翌日の準備などをして登校するつもりでいても、朝になると身体の不調で登校することができなくなってしまうのです。しかし、登校拒否だと思っていたら、実は「起立性調整障害」だったということもあります。これは朝起きられない・めまい・立ちくらみなど自律神経失調症の一つで、午前中の体調不良のため、勉強についていけなくなり、それが原因でさらに登校拒否になってしまう場合もあります。

「不登校」はどのようなものでしょうか

「不登校」は文部科学省により「連続または断続して年間30日以上欠席」し、「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、児童生徒が(病気や家庭の経済状況のような致し方ない理由ではなく)登校しない、登校できない状況にあること」と定義されています。つまり登校しない日が30日以上の長期にわたることが「不登校」と呼ばれる状態だと言えます。

平成30年度 不登校生徒数

上の表をみると在籍生徒数に対して公立中学校で不登校数の割合が高いことがわかります。

学年別不登校生徒数

学年別不登校生徒数 グラフ

小学1年~中学3年まで学年が高くなるにつれて、不登校数は増加しています。小学校の1年は2,296人だった不登校が6年では14,061人と約6倍となっています。中学生になるとさらに不登校数は激増。特に中1から中2にかけて著しく増えているのがわかります。

「登校拒否」「不登校」と「ひきこもり」の違いとは

登校拒否や不登校の状態が長く続くと、社会との関わりが無くなっていきます。厚生労働省によると、この状態が「6カ月以上」続くことが「ひきこもり」の定義とされています。長期にわたってひきこもることにより、家庭内暴力や抑うつ状態、退行(幼児化)が併発することもあります。ひきこもりの期間が長いほど社会復帰が困難になります。

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登校拒否や不登校になる原因とは

学校の机
登校拒否や不登校になる原因はさまざまです。ここではどのような状態が原因となっているかをご紹介します。しかし、実際にはどれか一つというわけではなく、幾つかの要因が絡み合って複雑に関係していることも多くあります。

環境の変化などが原因の情緒不安定

特に小学校低学年の子どもにとっては、親と長時間離れること、学校のルールに従わなくてはならないことなどの環境の変化がストレスとなり、情緒不安定を引き起こすことがあります。また環境の変化だけでなく、親の過干渉やネグレクトなどの児童虐待、貧困などが原因の情緒不安定でも登校できなくなる要因となることがあります。

学校生活や対人関係が原因となる場合

学業についていけないこと、友人からのからかいやいじめ、教員との関係、クラブ活動や部活動での先輩との人間関係など、学校生活や対人関係が原因で学校に行くことができなくなるのが不登校の1番の原因となっています。これらのことが原因の場合は理由が明確なので、登校できるようになるよう比較的対処しやすいでしょう。

他にも様々な原因で不登校になることも

多動性注意疾患(ADHD)や学習障害(LD)などの発達障害のために、学業についていけない・人間関係がうまく築けないことも不登校の原因となります。非行や素行の悪い友人との関わりで夜遅くまで出歩き、朝起きることができないことや、学校生活や学業に意味を感じられず無気力であることなど、さまざまな要因も不登校の原因となります。

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