そろそろ1歳を迎える時期になると、「離乳食はどんなものがいいのかしら?」「1日何回あげればいいの?」といったことに悩むお母さんは多いことでしょう。離乳食は赤ちゃんの成長に合わせて、食べものの固さ・量・回数を調整していきます。徐々に大人と同じような食事ができるよう、ステップを踏んで進めていきましょう。
今回は、1歳の離乳食をどう進めていけばいいのか、その方法をご紹介します。ポイントは、「1日3回規則正しく」与えることです。
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1歳は離乳食完了期(パクパク期):口の動きに注目!
1歳児は、離乳食完了期に入る頃です。パクパク期と呼ばれることもあり、手と口を連動させる動きが発達し、上手になってきます。歯茎で食べものをかんだり、すりつぶしたりして食べる特徴が見られます。
赤ちゃんが食べているとき、口の動きを観察してみてください。唇をよじるような動きをしたり、舌が左右に動いたり、頬を膨らませたりしていたら、離乳食完了期(パクパク期)の合図です。母乳の量を減らして離乳食を増やし、食事内容を変えていくタイミングといえます。
ただし、成長には個人差があります。無理に母乳をやめたり固い食事に切り替えたり、大人の都合で離乳食を進めないよう注意しましょう。
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回数:1日3回のリズムが基本
1歳の離乳食は1日3回(朝・昼・晩)のリズムで与えることが重要です。この時期、大人と同じような生活リズムにしていくことで、規則正しい生活スタイルが身につきます。
お母さんも、不規則な生活にならないよう同じリズムを保ちましょう。朝食を抜いたり、深夜に食事をしたりする生活は、赤ちゃんによい影響を与えません。
まずは食事する時間を決めて、固定させるとよいでしょう。遊んだりお昼寝したりする時間は、食事の時間以外に調整していき、だらだらした食べ方をしないよう注意してあげてください。
ただし、時には食べる量にムラがあったり、全く食べてくれなかったりすることもあるでしょう。1歳はいろいろなことに興味が出てきて、食べもので遊んでしまうケースも少なくありません。そんなときは無理をする必要はありません。「食べない=食べなくても大丈夫」のサインだと思って、おやつで補うなど工夫しましょう。神経質にならず、気長に1日3回を目指してください。
離乳食の食べさせ方:「座って食べる」を習慣に
1日3回という食事のリズムを進めていく際、「座って食べる」ことも覚えさせましょう。1歳はじっと座っていられない時期ですが、食事をするときは座って食べるという習慣をこの時期から身につけさせることはとても大切です。
足の裏がきちんと床に着くイスを用意しておくとよいでしょう。安定した姿勢で座ることができれば、食事に集中することができます。
また、1歳児は「食べる」という欲求を満たすために手づかみで食べることを覚える時期です。スプーンやフォークを見せて、興味を示したら持たせてみましょう。はじめは遊ぶだけかもしれませんが、徐々に食事の仕方を学んでいきます。
量と固さ:標準値を目安に工夫
1歳児に与える離乳食の量と固さには、目安があります。個人差があるため、食事の様子を見て調整する必要はありますが、基本を押さえておきましょう。
まずは食事量です。1回あたり、軟飯を80~90g、野菜・果物を40~50g、そしてタンパク質を含んだ食べものをプラスするのが目安となります。タンパク質は種類で量が変わるため、「肉や魚:15~20g、乳製品:100g」を参考にしてみてください。
固さは、赤ちゃんの歯茎でつぶせる程度が目安です。火を通したときに、肉団子くらいの固さになるよう工夫しましょう。
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