幼児食作りのポイント
幼児食を実際に作ろうとすると、ちょっと困ってしまうかもしれません。離乳食より固くてもいいけれど、食べるのが嫌になるほど固すぎてはいけないし、大人の味を取りいれてもいいけれど、酸っぱい味や苦みを感じるものは食べないし…。これ!といったマニュアルはなく、子どもの様子を見ながら工夫する必要があります。中でも、ちょっとした考え方のコツは覚えておきましょう。
食べやすさが好き嫌いを防ぐ
子どもは、ちょっとしたことで食べ物を好きになったり嫌いになったりします。初めて食べたときのシチュエーションや、大人の声掛けが印象に残って、好物が決まったり、苦手意識ができたり、ということがあるのです。そのため、食べやすさは重要なポイント。薄い葉物野菜(キャベツ、白菜、玉ねぎなど)やスジのある野菜(さやいんげん きぬさやなど)は食べにくく、苦手意識がわきやすい食材です。小さく刻んだり、柔らかく煮たりする工夫を。肉はほぐれやすいひき肉、魚はとろみをつけて食べやすく、イモ類には水分を足すなど、ちょっとした工夫が食べやすさにつながります。そして食べやすさはおいしさにつながっていきます。
おやつは食事!甘すぎるものは控える
幼児食の中で、おやつは食事と同等の意味を持ちます。小さい子どもの胃は小さいため、おやつも1食と数えて、1日4~5度の食事をとると考えたほうが、栄養面でも安心です。イモやとうもろこし、おもちやおにぎりなど、エネルギーとなる炭水化物を中心に、不足しがちな栄養を補うものを用意します。チーズなどの乳製品、バナナなどの果物もおすすめですよ。チョコレートやあめといった甘いものは、強い甘みが癖になって、自然の甘さを感じにくくなります。できれば3歳ごろまでは与えないでおいたほうがよいでしょう。
おわりに
離乳食を終えて、大人と同じものを食べられるようになるまでの幼児食。どんなものをあげたらいいのか、悩みますね。基本的には、大人よりは柔らかく食べやすいものを用意することです。味にかんしても、自然の味が感じられるような薄味を推奨します。しかし、毎日完璧な食事を準備することはできません。なにより大事なことは、家族やお友達と食卓を囲み、食べることの楽しさを味わうこと。大人も、自分たちの食生活を見直すつもりで幼児食と向き合ってみてはどうでしょうか。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。
ピックアップ
子どもたちも大学生になり、自分の子育てはひと段落。保育士として、地域のコーディネーターとして、子育て支援・子ども支援にかかわっています。ゆる~く子育て楽しみましょう!
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。