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遊び食べ、どう接していけばいい?
子どもにとっては探求心や興味からの行動なので、これを強く怒ることは望ましくない、といわれています。怒ってしまうと、子どもは「食事をすることは怒られることだ」と学習してしまいます。そのため、「遊び食べをやめる」という方向ではなく、「食事自体をとりたくない」という方向に進んでしまうことがあるのです。
自分が何を食べているかと教えてあげる
子どもが遊び食べを始めた場合は、「食べているものの名前」を子どもに教えてあげることが効果的だといわれています。「バナナですよ」「豆腐だよ」と優しく声をかけてあげましょう。「知りたい」というのが遊び食べのもともとの理由であるのなら、自分がそれをどんなものであるかを理解すれば、徐々に遊び食べが減っていくと考えられています。
また、私たち大人は、ついつい「きちんと食べなさい」「ちゃんと食べなさい」「食べ物をおもちゃにしてはいけません」といってしまいがちです。しかしこのような言い方や指示は、実は非常にあいまいなものです。
具体的にやるべきことを教えてあげる
「やってはいけないこと」を告げてはいるものの、「それならば、どうすればいいのか」についてはきちんと話していないからです。そのため、遊び食べをやめさせるには具体的な指示が必要です。「お口をあけてね」などのように、具体的にやるべきことを教えてあげると、子どもはそれに従ってくれることもあります。食事の時間は30分ほどかかると思っておくのが望ましいです。子どもが集中できる時間はそれほど長くはなく、10分程度が限界だからです。毎回食事に付き合うのは忍耐が必要ですが、わが子の成長のために気長に付き合ってあげましょう。
遊び食べのストレスを軽減するための方法とは?
ただ、「怒らないでいること」「見守ること」は、大人にとって大きなストレスでもあります。せっかく彩りを考えて時間をかけて作ったご飯をぐしゃぐしゃにされるのはストレスがたまるものですし、食べ散らかした食材が床に落ちてしまうこともあるでしょう。
「立って歩く」「おもちゃで遊ぶ」というタイプの遊び食べをしているときに、散らかした食材を踏んづけてしまう、ということもあるかもしれません。そうなると掃除がとても大変です。そのため、あらかじめ「子どもは遊び食べをするものだ」という前提のもとで、食卓周りを整えておくことをおすすめします。
具体的にいうと、
- ランチョンマットを使う
- テーブルの下にビニールマットや新聞紙を敷く
などです。こうしておけば遊び食べで食材が飛び散ってしまっても、片付けるのが容易です。また、洋服が汚れないように前掛けをしたり、赤ちゃん用のこぼれないコップを用意したり、割れにくい食器を選んだりすることも安心ですね。
おわりに
遊び食べは、正常な成長過程における行動のひとつです。離乳食から幼児食に移り変わる1歳~2歳のお子さんに多く見られるものです。この時期の遊び食べは、お母さんやお父さんを困らせよう、と思ってやっているわけではありません。だからこそ、できる限り温厚に、しかし保護者側のストレスもためすぎない形で、なるべく大人が先回りをして「食べることは楽しい」という経験を重ねてあげたいですね。
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