保育記事監修者プロフィール:伊藤美緒先生
保育士。学生時代に児童心理学を学び、幼少期の関わりがその後の人生を左右することに強い関心を持ち、自身の研究テーマとする。
3児の母で、長女の小受では全勝を果たす。現在6年目となる保育現場や幼児教室で本領発揮し、周囲から絶大なる信頼を得ている。
生活教育こどもと幼児園 http://kodomoto.tokyo/
子育てをしているといろいろな「新しい経験」に出会います。大人とはまったく違う生き物であるため、大人には予想もつかない行動にびっくりさせられることもしばしば。ただ、そんな「びっくりさせられること」も、事前に「これにはこういう理由があって、こう対策をしていけばいいんだ」ということが分かっていれば慌てずに済むことですね。今回は、「びっくりさせられること」のなかから、「遊び食べ」について見ていきましょう。
遊び食べってどんなこと?
「遊び食べ」という言葉をあまり耳にしたことがない、という人のために、まずはここから解説していきましょう。
遊び食べには、「食事中であるにも関わらず、立ち歩いてしまったりおもちゃで遊んでしまったりする」というものと、「今、目の前にある食べ物で遊び始めてしまう」ということの2通りがあると考えられています。どちらも、「大人」である私たちにとっては、とても行儀の悪い行動のように思えてしまいます。しかしこれにはちゃんとした理由があるのです。
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子どもは「変化」を楽しむ
赤ちゃんがもっと小さいころにボタンなどの異物を食べてしまい慌ててしまった、という経験がある人も多いのではないでしょうか。子どもは好奇心が非常に旺盛です。見るものすべてが「初めて」であったり「慣れていないもの」であったりするため、それに対して非常に好奇心がかきたてられます。
私たちにとって食事というのは、「食べれば減るもの」であり、「押しつぶせば形が崩れるもの」です。しかしこれは子どもにとっては「興味」の対象であり究極の遊び道具なのです!
例えば豆腐・・・四角くてつるりとした冷たいお豆腐は、スプーンで押すと簡単につぶれます。それを追いかけようとするとさらにばらばらに崩れます。このような「形の変化」は、子どもにとってとても面白いものです。また、食感なども、今まで知らなかったものを次々と学習していきます。
成長過程において、「新しいもの」「変化するもの」に興味を持つことは決して悪いことではありません。むしろ順調に発育をしていることを喜ぶべきです。
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