子どもが遊んだり走ったりしている様子をみていると、つい「パパに似て走るのが速い」とか「ママに似て運動が苦手そうだな…」と思うことがあるかもしれません。しかし運動神経が本当に遺伝するのかどうかについては意見が分かれています。今回は運動神経が遺伝するという意見と、遺伝しないという意見の両方を紹介しつつ、実際に子どもの運動神経を高めるために今からできることを紹介します。
遺伝する派!身体能力そのものの遺伝要素が高い!
両親ともにオリンピック選手で、その子どももオリンピック選手になったという話はよく聞かれます。まず運動が得意なのは、遺伝が原因であるという意見をみていきましょう。
筋肉の付き方や骨格は遺伝する
遺伝のわかりやすいもののひとつに体格があります。筋肉の付き方や骨格の付き方は遺伝の要素が大きいとされています。また、骨の大きさと同じように、筋肉についても遺伝の要素が大きくなっています。実は筋肉にも持久力が高い筋肉、瞬発力を発揮しやすい筋肉、など筋肉のタイプがあるのです。運動に向いている身体の特徴が遺伝すれば、それだけ子どもの運動能力に影響しますよね。
呼吸器・血液の循環・神経は遺伝する
内臓についても遺伝する要素があります。例えば、肺が一度にどのくらい酸素を取り込めるか、心臓が一度にどのくらい血液を送り出せるのか、という内臓の大きさも遺伝が関係しているといわれています。体に効率よく血液を巡らせて、酸素が送れる体質であれば、それだけ運動をするのに向いているといえるでしょう。
親が得意だった競技は子どもも得意になりやすい
運動神経が良かった親は、そもそも体が運動に向いている人だった可能性があります。同じように運動が得意な特徴が遺伝すれば、子どもも親が得意だった競技が得意になりやすいと推測できますね。そのため、親が短距離が得意だったり、持久走が得意だったりすると、子どもも同じ競技が得意になりやすいと考えられているのです。
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遺伝しない派!経験に勝るものなし!
先に紹介したように、運動に向いている体かどうかは遺伝の要素があるようです。しかし、それだけで運動の得意さが決まるわけではありません。次に、運動神経そのものは遺伝しないという意見をみていきましょう。
どれだけ体を動かしてきたかによる
運動神経とは、体の神経そのものではなく、どのくらい上手に体が動かせるかどうかを意味しています。もし、体が小さかったとしても、毎日体を動かしていけば、それだけ体が運動に慣れて体が動かせるようになってきます。運動が苦手なのは体の動かしかたがわからないだけ、と考えることができるのです。
経験により判断能力や身体の動きが変わる
体力をつけて息が上がりにくくする方法やリズム感、跳躍力を鍛える方法、手足をバラバラに動かす方法には一定のノウハウがあります。ポイントを押さえて繰り返し練習することで、自然に体の動かしかたがわかるようになります。そのため運動の専門家に適切な指導を受けていれば、幼稚園の子どもであっても、逆上がりや側転ができるようになることも珍しくありません。
自分の気持ちが運動に影響することも
自分自身の意識が運動神経に影響していくという考えもあります。どれだけ運動に恵まれた体をしていても、大事な場面でボールが取れずみんなの前で笑われた、うっかり転んで徒競走でビリになった、などできなかった経験や恥ずかしい経験が積み重なっていくと、徐々に運動が嫌いになってしまうことがあるのです。
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30代後半のママライターで夫、5歳娘、3歳娘、2歳息子の5人家族です。セットメーカーで技術者として10年ほど勤務していましたが、出産と夫の転勤が重なり退職。実家から遠く離れた土地で生活しています。子育てのポリシーは毎日が面白ネタです。大変なこともありますが、日々ボケと突っ込みで乗り切っています。また、できるだけ家族が揃う時間が作ってコミュニケーションを大切にしています。よろしくお願いします!
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