それでも小学生が朝起きない場合には?
上記の対処法を試してもうまくいかなかった場合には、どうすればよいのでしょうか?ここからは色々と対処法を取ってみたけれど、朝すっきりと起きることが難しい小学生のために、とっておきの方法をご紹介します。
寝る前から部屋を暗くしておこう
寝る1時間前から部屋を暗くしておくと良いでしょう。夜になって、目に入る光の量が減ると脳は寝る準備を開始します。つまり眠りを誘うメラトニンが分泌され、自然に入眠することができるのです。さらに質の良い睡眠を取るためには、スマホやテレビも全て消しておきましょう。
スマホなどの利用時間を決めることが大事
就寝前にブルーライトを見ると交感神経が刺激され、質の良い睡眠をとることができなくなります。家族内でスマホの利用時間を決め、寝る前には使わないようにしてください。そうすることで、交感神経の興奮を抑えることができ、自然な入眠を促すことができるでしょう。またスマホの利用時間は小学生の子どもだけではなく親も実践すると、家族全員で良い睡眠を取ることができるのでおすすめですよ。
SNSに過度な依存をしないようにする
今はSNSをしている小学生もめずらしくありません。特に多いのはLINEの利用です。LINEは便利な反面、既読スルーをされたり早く返事をしないといけないプレッシャーなどがあり、ストレスを感じることも多くあります。"SNSを断つ"というのも睡眠の質をあげるコツではありますが、友達との繋がりもあるのでなかなか難しい面もあると思います。そんな方はSNSの利用時間を決めて、依存しないことが重要です。
おわりに
小学生の睡眠の質をあげるためには、交感神経と副交感神経のバランスが重要だということがお分かりいただけたかと思います。朝のぐずりは、ただ起きられないだけではなく、診療が必要な病気である可能性もあります。今回ご紹介した対処法でも改善しない場合には、一度病院を受診することも選択肢に入れましょう。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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