保育士。学生時代に児童心理学を学び、幼少期の関わりがその後の人生を左右することに強い関心を持ち、自身の研究テーマとする。 3児の母で、長女の小受では全勝を果たす。現在6年目となる保育現場や幼児教室で本領発揮し、周囲から絶大なる信頼を得ている。 生活教育こどもと幼児園 http://kodomoto.tokyo/保育記事監修者プロフィール:伊藤美緒先生
テレビ番組や雑誌などで取り上げられ、今人気が急上昇しているのが、幼児用のかるたです。昔ながらのかるたから、絵やイラストなどがたくさん入ったカラフルなものまでいろいろです。では、なぜ幼児用かるたの人気が高まっているのでしょうか。それは、幼児用かるたが成長によい影響を与えるからです。ここでは、幼児用かるたのメリットや遊び方などについてご紹介します。
幼児かるたは心の発達を促すメリットがある
幼児かるたには、幼児の心の発達を促すメリットがあるといわれています。遊びながら、幼児の心の発達を促すのであれば、こんないいことはありません。そこで、人気がでているわけです。ここでは心の発達のために、どのような効果があるか見ていきましょう。
集中力がつき、達成感を味わうことができる
幼児かるたは、親が読み上げる言葉を聞き取り、かるたに書いてある絵やイラストを瞬時に判断する必要があります。そのため、遊びながら知らず知らずのうちに集中力を養うことができます。集中力は勉強するにも仕事をするにも必要な能力になるので、幼いうちから養うことができるのはメリットといえるでしょう。また、かるたを取ったときには達成感を味わうことができ、さらにチャレンジしたい意欲につながります。子どものころから達成感を味わうことは、心の発達に良い影響を与えます。
ルールやマナーを知ることができる
子どもは、生活のさまざまな場面を経験することにより、ルールやマナーを覚えていきますが、幼児かるたはその取っ掛かりとなるものです。言葉を読み上げてから、その言葉に応じたかるたをとるというルールや、親子や兄弟と遊ぶときに、順番を守らないといけないといったマナーを体験として覚えていくことは、自立心や適度な競争力を育てることにもなり、心の発達を促します。また、家族と接することが多くなる中で、コミュニケーション能力を育てることにも役立ちます。
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幼児かるたは学習力を高めるメリットがある
幼児かるたのメリットの一つに、学習力を高めるということがあります。幼児かるたはあくまで遊戯ですが、その中には学習力を高める要素があちらこちらに詰まっています。ここでは学習力を高めるために、どのような効果があるかを見ていきましょう。
記憶力や見分ける能力が見につく
幼児かるたは、言葉と文字と絵やイラストの三つから構成されています。この三つの要素からにより、並べられたかるたから該当するかるたを見分けていく必要があります。そのため、遊んでいるうちに見分ける力、判断力をつけることができます。判断力は子どもだけでなく、大人になってからも重要な能力です。また、かるたを他の人より早く見つけるためには、そのかるたを覚えること、つまり記憶力がポイントです。繰り返し遊んでいく中で、かるたを覚え記憶力も養うことができます。
言葉に対する興味や言語力がつく
まだ多くの言葉を知らない幼児にとって、かるたに書かれた文字は新鮮です。そのため、すぐに興味を持って覚えようとします。特に幼児かるたをする時期はひらがなに興味を持ち始める時期でもあるため、幼児かるたはひらがなを覚えるきっかけにもなるでしょう。
幼児かるたの良いところは、文字だけでなく絵やイラストがあることです。例えば、犬の「い」など、絵やイラストとひらがなを関連づけて覚えることができるので、語学力や語彙(ごい)力も一緒に向上させることができます。
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企業取材や社史制作をメインに、子供の出産を機に教育や会計などの記事も手がけています。家族は小学生高学年の娘、夫。関心事は教育やライフプランのことなど。「これからの時代を生きるために必要な力って何?」をテーマに、日々考えています。
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