子どもが手をつなぐのを嫌がったときの対処法
たとえ理由があったとしても、子どもを守るためには、手をつないだ方がよいことが多いものです。では、嫌がる子どもにどのようにアプローチしたら、手をつないでくれるようになるのでしょうか?いくつか解決策をお伝えしますので、ぜひ試してみてください。
子どもが分かるまで丁寧に言い聞かせる
子どもなので、まだ言葉での理解は難しいかもしれませんが、それでも根気よく説明しましょう。そのときはただ「危ないから手をつなごうね」と漠然なものではなく、「もし○○が車とぶつかってけがをしたら、ママは悲しくなっちゃうから」と子どもでも理解しやすいように、話を落とし込んで説明することが大切です。そうして手をつなぐ回数を増やしていけば、自然と手をつないで出掛けるようになることでしょう。
普段からスキンシップを多めに取る
普段から抱っこをしたり、頭をなでたりとスキンシップを取るようにしましょう。お父さんやお母さんに触ってもらえると、子どもは安心しうれしくなるものです。スキンシップを取ることが大好きになってくれれば、手をつなぐのも好きになってくれるはずです。お出掛けするそのときだけではなく、普段から対策を採ることもできます。親子の関係を深めるきっかけにもなるので、ぜひ試してみてくださいね。
手をつなぐときに楽しいことをする
子どもに、「手をつなぐ=楽しい」と思ってもらうように、仕掛ける作戦です。例えば、手をつないだらそのまま手を前後に振りながら歌ったり、「1、2、1、2」とリズムに合わせて歩いたりしてみましょう。手をつないでいるからこそできる楽しい行動をすることで、手をつなぐことにポジティブな感情を持ち始めてくれます。言うことを聞かないと怒りたくなることもあるでしょうが、あえてこうして楽しませるという発想で、ストレスフリーに問題を解決させましょう。
おわりに
子どもを危険な目に合わせないためにも、外では手をつなぐことが望ましいと言えます。もし子どもが嫌がったときには、何かしらの理由があるもの。まずはそれを知って、子どもの気持ちを理解した上で、効果的な対処法を考えましょう。決して叱りつけるのではなく、「あなたのことが大切だからだよ」という気持ちを持って解決することが重要です。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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