保育記事監修者プロフィール:伊藤美緒先生
保育士。学生時代に児童心理学を学び、幼少期の関わりがその後の人生を左右することに強い関心を持ち、自身の研究テーマとする。
3児の母で、長女の小受では全勝を果たす。現在6年目となる保育現場や幼児教室で本領発揮し、周囲から絶大なる信頼を得ている。
生活教育こどもと幼児園 http://kodomoto.tokyo/
せっかく同じ保育園に通うのだから同じ境遇のママたちと話してみたいとは思っても、なかなかそのきっかけが見つからずに、気がつけば数ヶ月たつも保育園で話したことがあるのは先生だけ、というのでは寂しいですね。同じような年代の、働くママと知り合い上手に付き合うにはどうしたらいいのかまとめましたので参考にしてみてください。
保育園で気の合うママ友と知り合うには
保育園では送迎で同じ時間帯に一緒になるママの顔しかわからないことが多いです。子どもがある程度大きくなると「○○ちゃんのママ」と教えてくれて、そこから交流が始まることもありますが、小さいうちではそれも無理です。
送迎時はお互い忙しくて話しかけるきっかけも見つからないまま、孤独を感じている人もいるのではないでしょうか?案外他の人も同じように感じているかも。自分から一歩踏み出してみませんか?
いつも笑顔で愛想よく自分から壁をつくらない
もしかしていつの間にか「話しかけるなオーラ」を出してしまっていませんか?登園時は子どもを担任の先生に預け、連絡帳提出と朝の健康監察の報告と着替えを棚のボックスにセットして、子どもとお別れの儀式をして、とやることがたくさんです。他のママに先生を独占されてしまうと、先生にどうしても伝えたいことがあるときには大幅な時間のロスになり、職場の出勤時間にも大きく影響されてしまいます。
出がけに子どもがぐずったりしていつもより出発が遅れてしまったときは、預けるときの一連の流れを時短でやるかばかりに気が向いてしまい、自分に余裕がなくなります。そんなときに鬼の形相になっていませんか?そんな雰囲気では、話しかけづらいですよね。もう少し時間に余裕を持ち、元気に笑顔であいさつできれば良いですね。明るい雰囲気を持っている人は、人を引き寄せる力があります。
保育園の行事はできるかぎり参加しよう
子どもが熱を出すと預かってくれる人もなく、仕事先に休みをもらったりシフトをずらしてもらったりすることがありますよね。そんな直後に保育園の行事があるからといってまた休みをもらうのはなかなか言い出しにくいものです。でも、なんとか都合をつけて保育園の行事には参加してください。子どもに悲しい思いをさせないことももちろんですが、そこでクラスのママと子どもの組み合わせが初めてわかるからです。
いい雰囲気の親子を見つけたら積極的に声をかけてみるといいですよ。そこで明るく会話なんかしていると、その様子を見た他のママも「なんだ。話しかけても大丈夫な人だったんだ」と気づいてくれることもあるでしょう。いつもピリピリして「話しかけるなオーラ」を出していると、人と関わりを持ちたくない孤独を愛する人と思われがちなので気をつけたいですね。
先生からの情報もうまく活用しよう
入園したてだと朝夕の送迎時に会う人の顔だけしかわからず、同じ保育園に通っている同学年のご近所さんがいるのかいないのか、何の情報もわからないことがあります。そんなときには担任の先生に聞いてみましょう。「○○さんがいますよ。きっと気が合うんじゃないかしら。」と教えてくれ、お迎えが同じ時間帯になったときには紹介してもらえますよ。
また、保護者会の自己紹介で初めて名前と顔が一致して、「たまにごみ出しのときに見かける人だった」ということがわかり、急速に距離が縮まることもあるんです。
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深入りせずにマナーを守るのが長続きの秘訣(ひけつ)
仲良くなるとお互いの家族との交流を持ち、家にも行き来する付き合い方をする人もいるようです。うらやましいと思う反面、忙しく働いているとお互いの予定を調整してそこまで計画するのが難しかったり、そういう付き合いを苦手だったりするだんなさんもいます。無理をして我慢してまで相手に合わせる必要はありません。あまり深入りしない方が良い関係が長く続きます。
家庭や職場などのプライベートまで立ち入らない
会話ができるようになり話が弾み、だんだん仲が良くなると、保育園や子どもの話題だけではなく、そのうちプライベートな話題も出てきます。会話の流れで自然に出てくることが多いのですが、悩みや意見を求めているとき以外では、質問攻めにして深く探ろうとしたり意見を押し付けたりするべきではありません。
自分は深く考えずに家庭の状況や仕事先の話などを語ってオープンにして、もっと仲良くなりたいと思っても、相手も同じであるとは限りません。保育園にはさまざまな事情を抱えている人もいます。相手のことを深く知ったから、深い付き合いができるというわけでもありませんし、そのような付き合い方を重荷に感じる人もいますので気をつけましょう。
保育園の先生や他のママの悪口をいわない
子ども同士の仲が良いので、それをきっかけにママ同士も仲良くなることがあります。そのグループで気を許して先生や他のママのうわさ話や悪口などはいわないようにしましょう。子どもはいつまでもその仲良しグループのままではありません。大きくなってそれぞれの個性が出てくるようになると、それまでとはガラッと違う友だちと気が合って遊ぶようになったりします。
そのときに、今までとは違うママたちとの交流が始まったりすると、前のグループ内で話題に上がったうわさ話が広まってしまったときに自分に疑いの目が向けられてしまいます。それがきっかけで関係が気まずくなることもあります。普段から自分は一切うわさ話や悪口をいわないというスタンスが定着すれば、そんな疑いの目を向けられることもなくなります。
常にベッタリではなく他のママとも広く浅い付き合いを
いつも同じ相手とベッタリ行動を共にしてしまうのも考えものです。他の人があなたに声をかけたくても、なんとなく遠慮してしまい、仲間に入れないことがあるからです。そんな壁を感じさせてしまうような付き合いではなく、もっとオープンに楽しげな雰囲気を出しておいた方が、幅広くいろいろなタイプの人と知り合えるはずです。
保育園は職業も千差万別な人たちの集まりで、学校の教師や医師や看護師、事務職や営業職、ファミレスやスーパーのパートなど、各方面で忙しく働きながら子育てをしている人ばかりです。どこかで集まってランチをしながら人のうわさ話をしている暇もなく、ママ友との人間関係に疲れて悩むといった余計なことに費やす時間がないので、合理的で気楽に付き合える人が多いです。他のママががんばっているから自分もがんばろうと思えたり、刺激を受けたり、自分の視野も広がりプラスになりますよ。
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妊娠7ヶ月のプレママです。初めての妊娠に戸惑うこともたくさんですが、新鮮で幸せな毎日を送っています。
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