子どもにとってよくない対応とは?
祖父母の死に際して、親が子どもの成長段階への理解を欠いた対応をしたり、逆に子どもの感情に配慮しすぎたりすることもあるようです。ここでは子どもが死について学ぶべきときに親がとってしまいがちな、よくない対応について取り上げてみます。
葬儀の場ではしゃいでしまう子どもへの対応
幼児期の子どもは、おじいちゃんおばあちゃんが亡くなったことが何となくわかってはいても、死がどういうものか理解しているわけではありません。そのため普段会わない親戚の人などが大勢集まった場で、興奮してはしゃいだり笑い転げたりすることもあります。年齢的に仕方のないことですので、厳しくしかったりせず、辛抱強く言い聞かせるようにしましょう。
忙しすぎて子どもへの適切な配慮ができない
親は、老親の入院や介護、葬儀の準備に忙殺されて子どものことに構っていられないこともあるかもしれません。子どもは表面上は平静に見えても、内心は大好きだった祖父母の死に強いショックを受けている場合があります。「落ち着いているから大丈夫」などと見過ごさず、子どもが自分のショックや悲しみを表現し、それに共感してあげられるような状況を作ることが大切です。
子どもから死について考える機会を奪う
祖父母の死は、子どものその後の人生にとって重要な、死をみつめる大切な機会になります。それを「まだ小さいから」「ショックを与えたくないから」という理由で完全に隠してしまうのはよくありません。できれば病床にいる姿や臨終のときなど、あるがままの人の最期に立ち会わせて、子どもなりに考える機会を持たせるようにしましょう。
おわりに
かわいがってくれる優しい祖父母との別れは、いつかはやってきます。子どもにとってはおそらく初めての近しい人の死であり、とてもつらいことですが、子どもが人生について学ぶ大切な機会として捉え、しっかりと伝えたいものですね。
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