生まれてから初めて迎える1歳の誕生日。特別な日には、ケーキを作ってお祝いをしたいですね。しかし、1歳の子どもが生クリームを使った誕生日ケーキを食べるのは、少し時期が早いと言われています。今回は、生クリームのケーキを避ける理由と、1歳の子どもが食べられる食材を使った誕生日ケーキのレシピ三つを管理栄養士ライターがご紹介します。
生クリームのケーキを避けるのはなぜ?
1歳~1歳半くらいに離乳食が完了し、少しずつ大人が食べている固さの食べ物が食べられるようになります。離乳食の進み方には個人差があるので、1歳の誕生日にはまだ柔らかいものしか食べられない子もいるでしょう。離乳食が完了していても、大人と同じ料理は消化に負担を掛ける可能性があります。
加熱しない牛乳や生クリームは1歳以降から
誕生日というと、生クリームでデコレーションされたケーキを思い浮かべます。牛乳は7カ月ごろから離乳食に使えますが、それは加熱調理限定。そのままの牛乳を飲み始める時期は、1歳以降とされています。その理由は、1歳未満の子どもは消化の機能が未熟で、牛乳をたくさん飲むと消化管から出血し、鉄欠乏になる危険性があるからです。牛乳や牛乳から作られる生クリームは、1歳を過ぎてから少しずつとるようにしましょう。
脂肪分のとりすぎになってしまう
1歳くらいまでの消化吸収の働きは、大人の半分ほどと言われています。消化酵素の分泌も不十分で、特に脂肪は消化しにくい成分です。生クリームは脂肪分が多いので、たくさん食べると消化不良になる可能性があります。生クリームの代わりに豆乳ホイップを使うレシピもありますが、豆乳ホイップと生クリームの脂肪分はほぼ同じですので注意しましょう。生クリームの代わりにおすすめなのはヨーグルトです。水切りをすれば、塗ったり、絞ったりするなど生クリームと同じように使えます。脂肪分も少なく、1歳前から食べられる食材ですので、味にも慣れているのではないでしょうか。
アレルギーがある場合は野菜を利用
乳のアレルギーがある子どもには、水切りヨーグルトは使えません。その場合、野菜をペースト状にしてクリームを作る方法もあります。カボチャやさつまいもを裏ごしして、固めのペースト状にすると、ホイップのように絞ることも可能。紫イモなども利用すれば、カラフルになります。また、甘味もあるので、1歳の子どもが好きな味のケーキに仕上がりますよ。
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簡単!1歳の誕生日ケーキのレシピ三つ
ヨーグルトや野菜など、1歳の子どもが食べられる食材で作る誕生日ケーキのレシピを三つご紹介します。甘さを控えているので、大人には少し物足りないかもしれません。子ども用のケーキとしておすすめです。
(※レシピの材料は赤ちゃん1人用)
水切りヨーグルトデコレーションケーキ
見た目も生クリームのケーキのようなヨーグルトケーキをご紹介します。
材料(約8cmの四角)
作り方
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カボチャクリームのクレープケーキ
クルッと巻いたクレープをスポンジに見立て、上へフルーツをのせてデコレーションするケーキです。
材料
(カボチャクリーム) (デコレーション) 作り方
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彩り鮮やかみかん寒天ゼリーのケーキ
みかんを入れた寒天ゼリーをデコレーションしてケーキ風に。透明感があり、彩りもきれいです。
材料
作り方
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30代後半。夫、5歳の息子の3人家族。管理栄養士。食べ物が好きで、美味しいものには目がありません。「ごはんまだ?」の声を聞きながら、毎日ドタバタして過ごしています。好きな言葉は、時短、節約、シンプルです。
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