赤ちゃんを抱っこするために使用する抱っこひもにもさまざまなタイプのものが現在では存在します。その中でもスリングという抱っこひもの一種をご存じでしょうか。新生児から使用できる抱っこひもで、抱っこひもとしての使用以外にもさまざまな使い方ができるのです。今回はスリングの選び方から賢い活用術などをご紹介します。
スリングとは
スリングには長い歴史があり、およそ数千年前から使用されてきたと言われています。1枚の幅の広い布をたすき掛けのようにして赤ちゃんを包み込む形で抱っこができるようになっているものが基本の形ですが、現在ではその形状にもさまざまな種類のものが存在します。
スリングの魅力
- 赤ちゃんとの密着度が高い
- 生まれてからすぐ使える
- 夏の暑いときでも快適に使用可能
- コンパクトで持ち運びに便利
- デザインが豊富にある
- 赤ちゃんの便秘解消になる
- 産後のママの体を気遣える
上記はスリングのメリットとも呼べる魅力について書き出してありますが、早いものでは生後2週間から使用が可能なものもあります。
帝王切開で出産されたママの体にとって赤ちゃんの抱っこは負担が大きいものですが、胸の高さで抱っこできるため帝王切開でできたおへそ下の傷口に触れることなく抱っこが可能で負担が少なくすみます。またママのおなかの中にいたようなポーズでいられるので安心できます。
赤ちゃんにとっては第二の子宮とも言われているのですよ!
スリングの種類
リングタイプ
スリングとして一番ポピュラーなタイプのものです。一枚の布にリングが付いており、リングを通して抱っこの位置の調節が簡単にできます。
また、リングタイプには、リングを通したときの布の形状が広いフレアーテールタイプといったものや、布が縫い付けられているベルトテールタイプといったものがあります。特にベルトテールタイプのものは、シリングに通しやすく扱いやすいため初心者でも簡単に使用ができます。
バックルタイプ
バックルタイプのスリングは、バックルが付いており、バックル部分で赤ちゃんとの密着度を調節できるスリングです。リングタイプのスリングよりも、調節がしやすいのが特徴で、赤ちゃんを乗せるときや降ろすときもスリングごと簡単にはずすことができます。
しかし、バックルに重量があったり、バックルが体にあたって使い心地が気になったりする点もあるので、購入の際は実際に試すことをおすすめします。
チューブタイプ
チューブタイプは一番シンプルな作りとなっており、一枚の布が輪の形状になったものに赤ちゃんを乗せて使用します。取り扱い方は一番簡単ですが、長さの調節などができないため、使用できる期間も短いです。
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スリングの選び方
使いやすいものかどうか
使いやすさの基準ですが、スリングには上述でもご説明したように、長さの調節ができるタイプのもの、着脱がしやすいもの、赤ちゃんを乗せたり降ろしたりと簡単にできるもの、コンパクトに収納が可能なものなど、スリングの種類によっても使い勝手が異なります。実際に試着をしてみて、自分にとって使いやすいものなどを見つけるようにしましょう。
安全性が高いものかどうか
安全性が高いかどうかの目安に、ssマーク(セーフティスリングマーク)といったものがあります。このマークは、日本のベビースリング協会によって、第三者機関にて試験を行い合格できた商品にだけ表示ができるものです。安全性が高いものを選ぶ際には、ssマークを一つの目安として選ぶとよいでしょう。
パッド入りのものか無しのものか
パッド入りのものは肩に入っているものや赤ちゃんを入れる部分のふちなどにパッドが入っていて、肩に入ったものは肩への負担が軽くなるよう作られており、ふちに入っているものは縦抱きにしたときに赤ちゃんの足へのあたりが優しくなっておりねじれにくいのが特徴です。いずれにしてもスリングはかさばるものなので、赤ちゃんの体重の負担を少しでも解消したい方は、パッド入りのスリングを選ぶとよいでしょう。
生地や素材、デザイン
スリングには生地や素材、デザインも実に豊富にあり、その素材によって快適さも異なります。例えば、メッシュ素材や紫外線(UV)カット素材のものは夏でも快適に使用することができ、しじら織りのものは肌触りがよく、涼感が特徴です。そのほかにも、ワッフル・綿麻・ニット・ダンガリーなどの素材を使ったスリングがあります。季節や快適性によって合わせるとよいでしょう。
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