家事に追われているとき、おとなしくなるからといって、ついついテレビを赤ちゃんのお守りがわりにしてしまっていませんか?実際にテレビが赤ちゃんにどんな影響を与えるのか、子育てとテレビの関係について調べました。
テレビが与える悪影響とは?
まずは一般的にいわれる、テレビが子どもに与える悪影響を以下にまとめました。
- 近視になる恐れがある
- 眼精疲労
- 人見知りになり、口数が減る
- 表情が乏しくなる
- 落ち着きがなくなる
1.と2.の赤ちゃんの視力への影響についてですが、一般的に、赤ちゃんがテレビを見ることで視力には大きな影響はないとされています。赤ちゃんはテレビに近づいて画面を視聴しようとすることがありますが、これは赤ちゃんの視力が未発達であり、とても弱いことが主な原因で、特別心配する必要はないようです。
赤ちゃんは、生後1、2カ月で0.02程度、6カ月で0.2程度、1歳半で0.4程度になり、4、5歳頃になってようやく大人と同じ1.0程度まで発達するといわれています。成長して視力が発達するにつれて、自然と離れてテレビを見るようになります。
ここで注目したいのは、3、4、5の項目です。ここからは1つずつ確認していきましょう。
3.人見知りになり、口数が減る
赤ちゃんにとって大切なのは、ママをはじめとした家族や周りの人とのコミュニケーションです。テレビばかり見ていると、家庭内での会話が減って言語能力の発達に支障をきたす恐れがあります。
これはテレビの音を一方的に聞くだけで、自分から言葉を発する機会が減ってしまうことが関係しています。その結果、なかなか言葉を発しようとしなくなり、話し始める時期がどんどん遅れてしまうようになるのです。
そして公園など外に出る機会も減ってしまうので、家族以外の人と接する時間も少なくなってしまいますよね。それが原因で、人見知りになってしまうことがあるのだとか。
4.表情が乏しくなる
テレビが一方的に情報を発信し続けるコミュニケーションツールであることが関係しています。
テレビからは楽しい音楽が流れてきたり、キャラクターが話しかけるように言葉を発したりしますが、テレビを見ている赤ちゃんがそれに対して返事をしても、何かリアクションが返ってくるわけではありません。
すると、赤ちゃんはこちらから発信しても無意味だと感じ、受け身になるため表現力が乏しくなってしまうのです。やがてテレビからの一方的なコミュニケーションに慣れてしまうと、自分から相手に何かをしようとする気持ちが育たなくなり、無表情になっていく恐れが出てくるのです。
5.落ち着きがなくなる
ワシントン大学(シアトル)小児科学部のディミトリ・クリスタキス博士の調査によれば、赤ちゃんに長時間テレビを見せ続けると落ち着きがなかったり、集中力が欠けてしまったりするなどの注意欠陥障害になる危険性が大きいと提言しています。
視聴時間が1時間延びるごとに、注意欠陥障害になる可能性が10%上がるとも発表されているため、長時間の視聴は控えたいですね。
合わせて読みたい
いつからテレビを見せるべきか?
まったくテレビを見せない子育ては、やがてママの負担になってしまう可能性も……。実はテレビを見始めるのに、適した年齢は決まっていないそうです。
特に赤ちゃんの時期は、常に目が離せないのが悩み。テレビに赤ちゃんの注意をそらしている合間に、家事ができるのはとてもありがたいことですよね。そういったメリットを無視して、一切テレビを見せないという方針だと、かえってママが窮屈で子育てがつらくなってしまいがち。
先ほどご紹介したように、テレビを見る時間が1時間延びるごとに注意欠陥障害の可能性が10%上がるといわれているので、1日1時間~2時間くらいと視聴時間を決めておくといいのではないでしょうか。
また、テレビをつけっぱなしにしないことが、赤ちゃんが長時間テレビを見続けてしまうことの防止策になるので、こまめにスイッチを切るように心がけたいですね。
合わせて読みたい
たまGoo!(たまぐー)は、妊活、妊娠、出産をこれから迎えられる女性をサポートするため、女性のみならず、男性にも知っておいて欲しいこと、夫婦で取り組むべきことなどをコラムなどで紹介し、みなさまのご不安やお悩みに答えることを目的としたサイトです。
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。