男の子はママに、女の子はパパに似るのか
遺伝や生活習慣による特徴、髪型や表情が人に与える印象などを紹介してきましたが、いよいよ本題「男の子はママに、女の子はパパに似るのか」です。子育て中のママなら一度くらいは誰かに言われたことがあると思われるこのせりふですが、この言葉に科学的根拠はあるのでしょうか?
パパ似、ママ似の科学的根拠とは?
残念ながら、この説に科学的根拠はありません。子どもが両親から引き継ぐX染色体、Y染色体の働きによって異性の親に似やすい傾向があるとする説もありますが、あくまで「理論的には」という話であって科学的に証明されたり、統計的な数字が発表されたりしているものではないので、現時点ではこの「男の子はママに、女の子はパパに似る」という説は都市伝説であるという結論になります。
「異性親似説」が広まるメカニズム
ではなぜそんな説が言い継がれてきたのでしょうか?まず「男の子はママに、女の子はパパに似る」という説をどこかで聞いた人が、実際にママに似ている時期の男の子、パパに似ている時期の女の子を見ます。すると、その説が信ぴょう性を持ち、「男の子はママに、女の子はパパに似るというのは本当だ」と認識し、まだ他の誰かにその説を話すことで広がっていきます。
「男の子はママに、女の子はパパに似る」と思ってしまうわけ
人には無意識に見たいものだけを見るという特性があります。例えばママに似た女の子にもパパに似た部分が少しはあるので「女の子はパパに似る」というフィルターがかかってしまうと、その部分がクローズアップされて「やっぱり女の子だからパパに似ている」と見えてしまうことも少なくありません。そのようにこの説は広がってきたと考えられます。
おわりに
世の中には確かに、明らかにママに似ている男の子、パパに似ている女の子がいます。でも先入観のない目で見ると、同じくらいママ似の女の子、パパ似の男の子も見えてくるはず。真実を見極めるには思い込みを捨てることが大切です。
ピックアップ
7歳の男の子と4歳の女の子の母です。試行錯誤の子育てですが、子ども達に成長させてもらっています。
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。