入学したら集団登校?トラブルにならないように気を付けるポイント

集団登校
小学生の集団登校は、安全な登校が目的で実施されています。しかし実際は、集団登校がご近所トラブルや友達とのトラブルの原因になっていることも少なくないようです。
今回は、6年間続く集団登校でトラブルがおきないようにするために気を付けたいポイントをお話しします。

集団登校のメリット

子どもを守る
集団登校とは、同じ地区に住む1年生から6年生までを一つの集団にして登校するシステムです。最近は一人っ子も増えているため、集団登校によって上下の関係を学ぶ子どもも増えているのではないでしょうか。集団登校には、このほかにも一人で登校していては得られないメリットがたくさんあります。
まずは、集団登校の素晴らしさをお話ししましょう。

集団で歩くため不審者対策になる

下記のグラフを見てもわかるように小学生が被害に遭う状況は 一人でいるときが圧倒的に多いです。朝早い時間は不審者が少ないイメージがありますが、通学路によっては人通りが少ないこともあります。集団登校は、一つの集団が5人から10人程度になるため、不審者が声をかけにくくなるのです。発生の時間帯は登校時の7時台と下校時の15、16時台に集中しているのがわかります。

発生時の人数

子どもの人数

発生時間

時間のグラフ

違う学年や地域との交流ができる

集団登校は、高学年と低学年が一緒に登校するシステムです。高学年は低学年の歩くペースにあわせ、低学年は高学年に迷惑をかけないように頑張ります。集団登校によってお互いを思いやる心を育てることができるでしょう。
また、集団登校は保護者の協力も必要です。通学路の危険な箇所に当番制で立ち、子どもたちを見守ります。ママ友がいない保護者でも集団登校があれば、おのずと他の保護者と交流することになり、交流の幅を広げることができるでしょう。

社会性を身につけることができる

集団登校は、毎朝決められた時間に集まります。集合場所で騒いでしまうと近隣住民に迷惑がかかり、学校にクレームがいくこともよくあることです。集団登校では、たった一人の行動が他の子どもにまで迷惑をかけることになります。集団登校は「集合場所では騒がない」「集合時間を守る」など社会のルールを学ぶことにもつながってくるのです。

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集団登校でよくあるトラブル

走る子ども
集団登校は、住んでいる地域で班分けがされるため、考え方や生活習慣が違う人と同じ班になることがあります。そのため集団登校のトラブルは、子ども同士だけでなく親同士にまで発展することもあるようです。ここからは、集団登校でよくあるトラブルを紹介します。集団登校をしている地域では、似たようなトラブルに悩んでいる傾向があるのです。トラブルの傾向を探って未然に防ぐヒントをみつけましょう。

集合時間に遅れる子どもがいる

集団登校は、集合時間が決まっています。一般的に「45分集合48分出発」のように出発まで数分間の余裕があります。しかし中には集合時間に毎朝遅れてくる子どももいるでしょう。例えば2分遅刻して50分に来る子どもがいれば、45分に来た子どもたちは5分間待たなければなりません。寒い冬の朝だと5分間立っていることはつらいはず。
それぞれの家庭に事情があることはわかりますが、朝の5分は大きいです。たった5分ですが、毎日待たされる子どもたちにとってはストレスがたまる5分間になります。

ふざけて歩いたり集合場所で騒いだりする

集団登校は、1列もしくは2列に並んで歩きます。中には前の子どもを押したり、横に広がってふざけながら歩いたりする子どももいるのです。安全な登校が目的だったはずが、逆に集団であることが危険の原因になってしまいます。
また、マンションではエントランスが集合場所になることがあります。集合場所で騒いでしまうと声がマンション全体に響き渡り、苦情がくることも多いのです。たった一人の迷惑行為であっても、マンション全体では小学生全体のイメージが悪くなってしまいます。

いちいち口出しする親がいる

集団登校では並び順がトラブルの原因になることもあります。親によっては「あの子の近くにしてほしい」と口出ししてくることもあるようです。しっかりしている子どもに「連れて行ってもらう」という感覚でいる親ほど口出しが多い傾向があります。集団登校は「一人で登校できるけれど集団の方がより安全である」という考え方が大切です。集団登校の意味をはき違えている親がいる登校班はトラブルが多いかもしれません。

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