【保育監修】幼稚園でもママはフルタイムでも働ける?!幼稚園の延長保育の使いこなし術

保育記事監修者プロフィール:伊藤 先生のイラスト 伊藤美緒先生

保育士。学生時代に児童心理学を学び、幼少期の関わりがその後の人生を左右することに強い関心を持ち、自身の研究テーマとする。

3児の母で、長女の小受では全勝を果たす。現在6年目となる保育現場や幼児教室で本領発揮し、周囲から絶大なる信頼を得ている。

生活教育こどもと幼児園 http://kodomoto.tokyo/


パソコンを使う女性
日本を騒がせた「保育園落ちた日本死ね」のTwitter投稿のニュースは記憶に新しいと思います。子どもが小さいうちから働くためには子どもを保育園に預けることが不可欠、それがこれまでの規定概念でした。しかしながら、近年の子育て支援制度の見直しに伴い、幼稚園でも延長保育の制度が充実してきており、その使い方によってはフルタイムで働くママでも幼稚園に預けることが可能となってきているようです。そんな働くママのために、幼稚園の延長保育の特色と使いこなし術をご紹介します。

働くママは保育園へという概念に変化

帽子を持つ女性
女性の社会復帰の増加に伴い、日本における子育て支援のニーズは今最大限に高まってきています。そうした中、国も子育て支援のための制度改革を進めており、ママが働くためには子どもを保育園へ預けることが不可欠だったところが、働くママでも幼稚園へという考えが徐々に浸透してきているようです。

そもそも、保育園と幼稚園の違いとは?

一般的に保育園というのは、就労や病気など家庭の事情で乳幼児の保育ができない場合に保育を行う児童福祉施設であり、厚生労働省管轄のもとで児童福祉法に基づいて365日体制で保育が実施されます。一方、幼稚園は幼児の心身の成長を促すことを目的とした学校であり、文部科学省管轄のもとで学校教育法に基づいて教育が行われるため、土日休みや長期休暇が存在します。このように、保育園と幼稚園ではその管轄も目的も全く異なることから、これまでの枠組みでは、フルタイムで働くような場合には長時間子どもをみてくれる保育園に預けるのが主流でした。

変化する預かり保育 長時間のお預かりが可能に?!

しかしながら、近年の子育て支援ニーズの高まりから、文部科学省は平成19年に学校教育法を改正し、子育て支援としての役割が幼稚園にも位置づけられることとなりました。その一環として整備されてきたのが幼稚園での預かり保育です。これは保育園でいうところの延長保育にあたり、これまでよりも長い時間子どもを園に預けることが可能となってきました。

フルタイムでも幼稚園に預けるという選択肢

実際、今では私立幼稚園の9割近く、公立幼稚園の半分近くで預かり保育を実施しているというデータもあります。また、休日に英会話やスポーツなどの講座を実施してくれる幼稚園もあり、そこを利用しての365日延長保育が可能となる園もあるようです。こうした幼稚園での預かり保育制度の充実から、フルタイムで働く場合でも子どもを幼稚園に通わせるというお母さんが増えてきているようです。

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幼稚園の預かり保育を詳しく知ろう

幼稚園に通う子ども
幼稚園の預かり保育が充実してきたと一言でいっても、その内容は幼稚園によってさまざまであり、保育園と違って預かりの内容にある程度の制限がある園も多くみられます。そのため、実際に幼稚園に子どもを預けて働くためにはその内容を事前にしっかりと把握しておくことが大切です。

実際の預かり保育の内容はどうなっているの?

預かり保育の時間は17時~18時ごろまでですが、園によっては早朝や21時ごろまでの預かり保育を実施しているところもあるようです。また、土日や長期休暇にも預かりを実施する幼稚園も増えてきており、おやつ等の提供もほとんどの幼稚園で行われているようです。料金は幼稚園によってさまざまですが、通常保育後の預かり保育であれば1時間あたり数百円で預かりを実施している園も多くあります。

幼稚園によっては預かりに制限がある場合も

預かり保育の利用方法は園によってもさまざまで、 当日利用する連絡をすればOKという幼稚園がある一方で、事前に予約が必要であったり、回数制限があったりするなど預かり保育の利用にある程度制限のある幼稚園も少なくありません。また、翌日が行事の場合には預かり保育が中止されることもあり、 全ての幼稚園で保育園と同様に毎日子どもを預けられるわけではないということも、しっかりと頭に入れておきましょう。

預かり保育を利用して働くうえでのチェックポイント

このように、保育園と違って幼稚園の預かり保育には一定の制限があることも多いため、預かり保育を利用しながら仕事をする場合には、事前に預かり保育の内容をしっかりと確認しておくことが大切です。預かってもらえない日がどれくらいあるのか、年少児でも入園当初から預かってもらえるのか、預かり保育終了後のバス降園は可能かなど、事前に預かり保育の内容をしっかりと確認しておくことが大切です。また、付属的な情報として、お昼寝の有無やおやつの内容、預かり保育中の習い事の有無や専任の教諭がいるかどうかなども調べておくと、より満足のいく保育を受けられる幼稚園選びができるでしょう。

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