子育てをしたことのある人なら誰もが経験する「夜泣き」。どうしようもないものと諦めている人が多いと思いますが、フランスの子どもは夜泣きがないという話を聞いたことはありますか?一体どんな魔法を使っているの?!と気になりますよね。ここではそんなフランスの赤ちゃんの夜泣き対策とフランス流の子育てメソッドをご紹介していきます。
フランスの子どもが夜泣きをしない理由
空腹やおむつの不快などの原因があるわけではないのに夜目覚めて泣くという赤ちゃんの「夜泣き」。これは国の違いに関わらずどの赤ちゃんにも起こりうる生理的なものです。しかしながらフランスでは赤ちゃんは夜泣きをしないと言われています。これは一体どういうことなのでしょうか?
赤ちゃんが泣いてもしばらく見守る
フランスでも赤ちゃんが夜泣きのような状態になる時期はあります。しかしながら、フランスでは赤ちゃんが泣いたときにすぐに抱き上げて授乳したり、あやして寝かしつけたりすることはありません。泣いている理由が体調不良やおむつの不快でないことを確認した上で、赤ちゃんが泣いている様子を観察しながら「ちょっと待つ」のです。これが日本とフランスの対応の大きな違いですね。
赤ちゃんは睡眠サイクルを獲得する練習をしている
フランスの親がこのように赤ちゃんを放置するのには理由があります。人間の睡眠は「浅い睡眠(レム睡眠)」と「深い睡眠(ノンレム睡眠)」の繰り返しで成り立っており、赤ちゃんの夜泣きはこの浅い睡眠の間に起こると言われています。浅い睡眠のときに赤ちゃんを抱き上げてしまうと逆に赤ちゃんの目を覚ましてしまうことになり、次に赤ちゃんが深い睡眠に移るのを妨げてしまうとフランスでは考えられているようです。そのため、夜泣きをしたときにもしばらく放置して赤ちゃんに睡眠サイクルをつなげる練習をさせているわけですね。
4カ月頃までには夜泣きがなくなる?
この睡眠トレーニングを行うことによって、遅くとも4カ月頃までには赤ちゃんは夜泣きをせずに朝まで眠れるようになると考えられています。日本人からすると一見赤ちゃんを放置しているようなこのやり方も、フランス人にとっては赤ちゃんに上手な眠り方を教えるためのごく自然なやり方なのですね。逆に、赤ちゃんが泣くとすぐに抱き上げるということを繰り返していると、赤ちゃんは「目が覚めたら寝かしつけてもらわないと眠れない」ようになってしまうとフランス人は考えているようです。日本の赤ちゃんの夜泣きが長いのはそのせいもあるのかもしれませんね。
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フランス流子育てメソッドはこれだ!
赤ちゃんが夜泣きしたときだけでなく、さまざまな場面でフランスの子育てはストレスフリーだと言われています。その秘訣(ひけつ)はどこにあるのでしょうか?ここでは出生率2%を誇る育児大国フランスの子育てメソッドをお伝えしていきます。
子どものために自分を犠牲にするのはナンセンス
フランス人の子育ての根源にあるのは、「主役は大人」であるということです。日本ではどちらかと言うと「主役は子ども」であり、ある程度自分を犠牲にしてでも子どものために行動することがよい親とされる傾向にありますが、フランスでは子どものために我慢をするということはほとんどなく、定期的に子どもを預けて夫婦で食事に行ったり、おしゃれを楽しんだりと自分のための時間をきちんと取ります。日本人からするとびっくりするような感覚ですが、結果として親のストレスが少なくなり、子どもにとってもよい環境を作り出しているようですから、日本の子育て世代の親たちも少しは見習ってみてもいいのかもしれませんね。
子どもだって「小さな大人」として扱う
「主役は大人」という話をしましたが、フランスでは子ども自身もまた「小さな大人」であると考えられています。そのため、「子どもだからわからない」「何もできない赤ちゃん」と決めつけて曖昧にするのではなく、小さい頃から大人と同じマナーをしっかりと教えて守らせようとします。これにより子どもは小さい頃から規律意識が高くなり、我慢強い子どもに育つそうです。実際フランスでは、レストランや公園など公共の場で大騒ぎしたりかんしゃくを起こしたりする子どもは少ないそうですよ。
子どものしたことは子どもの責任
日本では子どものしたことは親の責任につながり、子ども同士のトラブルがあると親が間に入って問題を解決したり、悪いことをした子ども以上に親が謝罪したり、という光景がよくみられます。しかし、フランスでは子どものしたことは子どもの責任。親はあくまでも子どもに誤りを認識させ正す存在であり、実際に謝罪するのは子ども自身であることが当たり前です。こうした親の姿勢が自分で責任を取ることの大切さを学ぶことにつながっているわけですね。
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小学生と2歳の息子二人に囲まれ、怒ったり笑ったりを繰り返しながら毎日賑やかに過ごしています。
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