てぶくろ(文・ウクライナ民話、絵・エウゲーニー・M・ラチョフ、訳・内田莉莎子/福音館書店)
冬にぴったりの心温まる絵本です。おじいさんが森に落とした片方の手袋をねずみが見つけ、新しいすみかにします。すると「わたしも入れて」と、うさぎやねずみ、おおかみや熊まで、森の動物たちが順々にやってきて、小さな手袋は満員です。
落とし物に気がついて探しに戻ってきたおじいさんの子犬がむくむく動く手袋に驚いて「ワン!」とほえると、動物たちはあっという間に逃げてしまいます。形を変えながら次々と動物たちを入れてしまうユニークな手袋と、細部まで丁寧に描かれた温かな絵もお楽しみください。
ないた(文・中川ひろたか、絵・長新太/金の星社)
転んで泣いた、叱られて泣いた、うれしくて泣いた。この絵本にはいろいろな「泣く」が出てきます。1日1回泣く主人公の男の子。泣くのは子どもだけではありません。からすも、お母さんも、泣くことがあるんです。
あの子はどうして泣いているのかな?大人が泣くのはどんなときかな?泣くのは悪いことではないんだな、と子どもと一緒に「泣く」について考えられる絵本です。
わたしのワンピース(文と絵・西巻茅子/こぐま社)
空から落ちてきた真っ白な布でうさぎが作ったワンピースには、不思議な力があります。お花畑をお散歩するとお花模様に、雨が降ってくると水玉模様にと変わるのです。
次から次へと模様が変わるワンピース。次はどんな模様になるのかな?とワクワクしながらお話がすすみます。お気に入りの服を着てお散歩に出掛けたくなる絵本です。
合わせて読みたい
おばけのがっこうへきてください(文・さくらともこ、絵・いもとようこ/岩崎書店)
運動が嫌いなつよし君は、皆からよわし君と呼ばれています。ある日やなぎの木の下でおばけ学校の校長先生に招待されて、おばけ学校の先生になったつよし君。かけっこをしてもボール投げをしても、元気いっぱいのわんぱくなおばけたちにはかないません。
しかし校長先生は「つよし大先生が一等!」と大喜び。もっと生徒たちにおばけらしいお手本を見せてほしいと、つよしくんに跳び箱を跳ぶように頼みます。挑戦してみる勇気と自信を与えてくれる1冊です。
からすのパンやさん(文と絵・かこさとし/偕成社)
からすの町、いずみが森にあるパン屋さんに4羽のかわいい赤ちゃんが生まれました。
お父さんとお母さんは生まれたばかりの赤ちゃんのお世話に大忙しで、お店のパンは真っ黒焦げ。お客さんもどんどん減ってしまいます。一体からすのパン屋さんはどうなってしまうのでしょうか。
この絵本の見どころは、何といっても86種類も出てくる、おいしそうなパンの数々。1つ1つのパンをじっくりと見て味わいながら、子どもとの会話も弾みます。からすたちの個性あふれる表情にもご注目ください。
おわりに
いかがでしたでしょうか。今回ご紹介した絵本はどれもロングセラーで昔から愛されているものばかりです。ワクワクしたり、考えさせられたり、想像を膨らませたり、読む度に新たな発見があるのが読書の楽しみ。子どもと一緒に絵本を楽しんでくださいね。
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