まさかの遭遇!シルバーモンスターとの接し方
シルバーモンスターは突然怒り出すため、見ただけではわからない場合もあるでしょう。そのため日常生活を送っていれば、電車内、公園、公共施設のどこかで遭遇してしまう可能性が高いと言えます。もしシルバーモンスターに会ったときは、どういった対応が適切なのでしょうか?彼らにふさわしい接し方を覚え、被害を最小限度にとどめることが大切です。
被害を受けた側がまず冷静になること
シルバーモンスターに遭遇すると、その勢いや迫力に圧倒されがちです。しかしそれに飲み込まれていると、被害者側もまともな判断がしづらくなる可能性が高くなります。そのためシルバーモンスターから突然怒りをぶつけられたときは、いったん冷静になるように心がけましょう。客観的に相手を見つめることで、次にするべき行動などが見えてくることでしょう。
反論ではなく、共感的言葉で対応する
シルバーモンスターにキレられたときは、つい反論したくなってしまう方もいるかもしれません。しかし彼らは心の奥に孤独を抱えていることも多く、「誰かにかまってもらいたい・認めてもらいたい」と感じています。ただ素直に自分の気持ちを表現できないことから、暴言やクレームを発しているケースがめずらしくありません。そのため反論してしまうとよけいに彼らの気持ちを逆なでしてしまうのです。反論するのではなく、彼らの意見を聞いたり、共感するような態度で接しましょう。
こちらにも非があった場合は、その問題のみ謝罪をする
シルバーモンスターは、相手に怒り出すとともに、自分を不快な気持ちにさせたという謝罪を要求してくることがあります。そのときは、こちら側もきちんと謝罪することが大切です。ただ電車が混雑していた中で、ベビーカーを広げていたなど、相手の立場に立つと不愉快に感じることかもしれないと思う問題に対してのみ、謝罪をしましょう。誰が考えても非がないと思えることまで謝罪してしまうと、要求がエスカレートすることもあり得ますのでそのさじ加減を把握することが大切です。
おわりに
シルバーモンスターに遭遇したら、どうしても驚いてしまうものです。そのため被害を受けた側も何もできないケースも多いことでしょう。シルバーモンスターは、たしかに私たちを混乱させます。しかしその心のうちには、そうなるに至る原因が存在することもめずらしくありません。
シルバーモンスターの複雑な背景も理解し、普段から対処法を考えておくと、いざというときのために役に立ってくれますよ。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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