文科省が推進する「アクティブラーニング」とはどんな教育?

アクティブラーニング
過去数年で日本の教育レベルの低下が懸念され、いわゆる「ゆとり教育」を見直す流れが始まりました。そこで教育指導要領や授業内容を変更するなど、教育現場でいろいろな変化が起こっています。その中で特に注目されているのが、「アクティブラーニング」と呼ばれるものです。今回は日本の教育を変える、アクティブラーニングについて詳しくご説明します。

今話題のアクティブラーニングとは?

主体的な授業
アクティブラーニングは親世代の教育方法とは違うものですから、具体的にどういったものなのか分からないという親も多いことでしょう。そこで、アクティブラーニングの三つの特徴をご紹介します。子どもが受ける教育について、ぜひ知っておきましょう。

学生が自ら積極的に参加する教育

今までの教育といえば、どのようなイメージでしょうか?学生は椅子に座って先生の言うことを聞き、板書するといういわば受け身の教育を想像するのではないでしょうか。その一方でアクティブラーニングは、学生が自ら積極的に授業に参加するような教育です。例えば、ある課題に対して答えを先生が一方的に教えるのではなく、グループワークをしてみんなで答えを探したりします。

将来のために汎用(はんよう)的能力の向上を目指す

勉強嫌いの子どもに「勉強しなさい」と注意すると、「でもこんな難しい計算は大人になったら使わないんでしょ」「日本に住んでいるんだから英語なんか使わないし」などと、反論されてしまいますよね。たしかに一理あるので、うまく返せない親もいるかもしれません。しかし、アクティブラーニングで学ぶ能力には、社会的能力や教養、経験など汎用(はんよう)的能力が含まれています。そのため、しっかり勉強していれば将来必ず役に立つのです。

小学生が学ぶ全教科で導入される

グループワークやディスカッションといった受け身ではない活動は、これまでも総合的な学習の時間などで取り入れられていました。しかし、アクティブラーニングは小学生の全教科で導入されることになります。そのため、先生の話を一方的に聞くだけになりやすい算数や社会といった授業でも、児童が主体的に取り組めるようになります。ただ、先生はこれまでと教育方法を変えなくてはいけないので、少し大変かもしれません。

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アクティブラーニングが重要視される理由は?

グローバル社会
なぜ今、文部科学省は受け身の学習から児童が積極的に参加するアクティブラーニングを勧めているのでしょうか?そこには、子どもたちの将来を考えた大事な理由があります。次はアクティブラーニングが導入される理由について、お話しします。

グローバル化社会に対応するため

近年ではグローバル化が進み、世界がとても身近なものになりました。街中で外国の方を見つけることが多くなりましたし、コンビニなどでも外国人の店員さんが働いているのをよく見かけますよね。違う国の方と関わることが増えるということは、それだけ異なる文化や考え方に触れる機会も増えるということです。そんな時代の変化にも対応できる人物を育てるために、アクティブラーニングが重要視されているのです。

必要な情報を集めて生かす力をつけるため

ネット環境や情報機器の発達により、今は小さい子どもでも世界中の情報にアクセスができるようになりました。とても便利ですが、その一方で情報があふれすぎて有害な情報にもアクセスしかねないという欠点があります。そこで、ただ受け身に情報を取り入れるだけではなく、適切に必要な情報だけを選び、私生活に生かしていくことができるように、アクティブラーニングで小さい頃から必要な情報を集めて、問題を解決する訓練をするのです。

他者と協力して行動する力をつける

アクティブラーニングでは、クラスメートと一緒に活動しながら課題に取り組む場面が多くなります。そのため、学習しながらコミュニケーション能力や他者と協力して問題を解決しようとする力が身につきます。他人と協調することは生活していく上で基本的な能力ですし、社会人になってからはより重要です。そこで将来、周りの人とうまく関係を築きながら生きていけるような力を身につけるためにも、アクティブラーニングが重要視されています。

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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》

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