無防備な姿でスヤスヤと眠っている赤ちゃんが、大人と同様に夢を見ているのか気になったことはありませんか?当たり前ですが、直接聞いたところで答えてくれないので赤ちゃんは寝ているときに夢を見ているのかを調べてみました。今回は、夢を見ることの大切さや夜泣きにつながる原因なども含めた赤ちゃんにまつわる夢の話をご紹介します。
そもそも睡眠と夢の関係性って?
よく「夢を見ない」という人がいますが、これは夢を「覚えていない」だけでほとんどの人間は夢を見ていることになります。ここでは、どのようなときに夢を見やすくなるのか、夢を見る理由はなんなのかをご紹介します。
浅く眠る「レム睡眠」のときに夢を見やすくなる
睡眠には浅い眠りのレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠の二つがあります。ノンレム睡眠のときには夢を見ることがほとんどなく、仮に見たとしても無機質な夢なので記憶には残りません。このことから、夢を多く見ているのはレム睡眠時といえます。8時間睡眠をとった場合は、一晩のレム睡眠は約2時間もあるのです。また、明け方になるにつれてレム睡眠時間が長くなっていくため、朝目覚めたときに夢を覚えているケースが多いのです。
夢を見る理由の一つに「記憶の整理」
夢を見る理由の一つに、脳が記憶の整理をしていることが挙げられます。起きているときに五感を駆使してさまざまな情報を常に受け入れている状態にあるため、起きている時間でそれらを全て整理するには時間が足りません。しかし、睡眠中に夢を見ることで脳が記憶していたさまざまな情報をうまく整理することができるようになるのです。
緊急事態をシミュレーションして免疫をつけている
夢の中で、現実に起こりそうだけど経験したことのない緊急事態が発生したことはありませんか?夢の中では上手に動くことができなくても、夢を覚えていると「あのときこうしておけばよかった」なんて風に考えることもできるのです。これは、夢で緊急事態のシミュレーションを行って、抗体を作っているということ。一度夢で体験をして免疫をつけているので、似た出来事が現実に起こっても適切な対応をとることができるのです。
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赤ちゃんも夢を見ているといえる理由
眠っている赤ちゃんを観察したことはありますか?ほとんど動かずにぐっすり眠っていることもあれば、閉じているまぶたの中で眼球がキョロキョロ動いていることもあります。この、眼球が動いているときに赤ちゃんはレム睡眠状態となっているのです。
赤ちゃんの睡眠サイクルだと脳は眠らない!?
赤ちゃんは生まれてから約3カ月間、1日に16時間もの睡眠をとっています。しかし、赤ちゃんの眠りは浅く、大人に比べると2倍近くもの夢を見ていることが明らかになっているため、赤ちゃんの脳は眠っていないということになります。赤ちゃんも大人と一緒で、そのときそのときに体験した出来事を脳が分析し、夢を見て記憶の処理を行っているのです。
新生児期の赤ちゃんの夢は色で現される
生まれたばかりの赤ちゃんは脳が未発達なことと、視界がまだぼやけて見えているために、ミルクを哺乳瓶で飲んだ、ママの顔を見て声を聞いたなどの具体的な夢を見ることはできません。ただ漠然とした感情だけを感じ取っているのです。それでも、心地のよい状態にいるときはあたたかみのある淡い色、心地が悪い状態にいるときはグレーなどの暗い色を夢で見るそうです。
赤ちゃんが寝ながら笑うこととの関係性は?
赤ちゃんが新生児期に寝ながら笑うことを新生児微笑といい、これは反射的に現れるものなので楽しい夢を見ているとは限りません。しかし、生後2カ月を過ぎると視界もだんだんと広がり、あやされることに対して自らの意思でほほ笑む「社会的微笑」が始まります。そのため、寝ているときに笑っていたら楽しい夢を見ているかもしれませんね。
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1歳の息子がいるシングルマザーです。最近は息子とのお菓子作りにはまっています。
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