子どもが、離乳食をかまずに丸飲みしていると、のどにつかえるのではないかとママはハラハラします。でも、それだけ子どもにとって、離乳食はおいしいのです。離乳食は、さまざまな味に慣れるだけでなく、かんで食べる習慣をみにつける目的もあります。今回は、離乳食をかまずに丸飲みしちゃう子どもが、上手にかむようになる方法を紹介します。
なぜ、離乳食をかまずに丸飲みしちゃうのか
子どもが、離乳食をかまずに丸飲みしているときには、ただおいしくて飲み込んでいるわけではなく、他に理由があるかもしれません。子どもが、食べ物を正しく食べられるようになるためにも、離乳食をかまずに丸飲みしちゃう理由を考えてみましょう。
口に入れる量が多くて口が動かせないから
離乳食が始まると、ママは子どもが食事に飽きないうちに、できるだけ多くの量を食べさせたいため、次から次へと子どもの口にスプーンを運びます。食べる気持ちが強い子どもは、スプーンが唇に触れると、口の中に食べ物が残っていても口を開けてしまうのです。そのうち、口の中がパンパンになり、口が動かせずに丸飲みすることになります。食欲旺盛な子どもほど、口をどんどん開けて離乳食をかまないで丸飲みするようです。
離乳食がやわらかすぎてかむ必要がないから
離乳食には段階があります。液体のような離乳食から、徐々に固くしてかむ練習をするのです。離乳食を進めるスピードは、個人差があります。子どもが離乳食をかまずに、丸飲みしてばかりいるようならば、もう少し固い離乳食に進めてもいいのかもしれません。やわらかすぎる離乳食は、かむ必要がないため、上手にかめる子どもでも丸飲みしていることがあります。
お茶などの飲み物で流し込むくせがあるから
離乳食を始めたころは、のどにつかえることがこわくて、こまめに飲み物を飲ませるママがいます。食べ物のあとに水分がすぐに口に入ると、かんで唾液を出さなくても離乳食は水分を含んでやわらかくなります。ママが、離乳食と飲み物を交互に口の中に入れてしまうと、子どもはかまずに、飲み物で食べ物を流し込むくせがついてしまうことがあるのです。
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離乳食をかまないとどうなる?
子どもが、離乳食をかまずに丸飲みしていると、さまざまな問題がおこるかもしれません。離乳食の食べ方は、その後の食べ方に影響します。ここからは、離乳食をかまずに丸飲みする危険性と問題点について考えてみましょう。
のどに離乳食がつまってしまうかもしれない
子どもが、離乳食をかまずに丸飲みしていても、ママは「固形物ではないから、のどにつまる心配はない」と思うかもしれません。しかし、ドロッとした離乳食をかまないで丸飲みすると、離乳食はドロッとした固まりの状態でのどに向かうのです。のどにドロッとした離乳食がつまると、子どもは驚いて泣き出します。泣くときには、息を吸い込む必要があるため、さらに離乳食はのどの奥へ固まりのまま入ってしまうのです。
食べ過ぎてしまうかもしれない
子どもが離乳食をかまずに丸飲みすれば、食べるスピードはとても速くなります。短時間できれいに食べてくれることは、ママにとってうれしいことかもしれません。人が、満腹を感じるまでには、一定の時間が必要です。しかし、かまないで丸飲みする子どもは、短時間で離乳食を体に詰めこむことになるため、満腹を感じるころには食べ過ぎになっていることがあります。
消化できずおなかをこわしてしまうかもしれない
離乳食の初期は、かまずに丸飲みしていても消化はできるものです。しかし、離乳食をかまずに丸飲みすることが習慣化した子どもは、離乳食が進んでからも丸飲みしてしまいます。固さのある離乳食をかまないで丸飲みしていると、消化できずにおなかをこわしてしまうかもしれません。かむことは、消化の第一歩です。食べ物は、口の中で噛み砕き、唾液と混ぜてから胃に送らなければ、胃や腸に負担をかけてしまいます。
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「子どもの生きる力を引き出す!」をモットーにして、小学生二人の子育てをしています。現在は、30代後半になりましたが、武蔵野美術大学在学中から物書きを開始しました。職歴は、大学卒業後に会社員として働き、結婚を機に退職しました。現在はフリーランスのライターをしています。保持資格は、簿記3級と秘書検定2級と英検2級です。趣味は「資格の勉強」で、現在は保育士資格取得を目指して勉強をしています。
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