災害時のシミュレーションを行うことが大切
子どもたちは、小学校などで避難訓練を行う機会もありますが、家族で災害について話し合う機会は少ないのではないでしょうか?いつ来るか分からない地震を始めとする災害に備えて、どう向き合うか、どのように避難するのかなどを家族で意見を出し合い、災害シミュレーションを普段より実践しておきましょう。
家族で災害シミュレーションを実施する日を作る
休日などの家族が集まりやすい日に、地震が来たと想定して、実際に行動するシミュレーションを行ってみましょう。例えば、非常食や懐中電灯などをリュックサックにつめ、目的の場所に共に避難する練習をすることも大切です。頭の中でイメージしていることを実際に実行することで、いざというときでも、身体がスムーズに反応してくれる可能性も高いと思われます。このような災害シミュレーションの実施を、家族で定期的に作ることがおすすめです。
災害時の避難場所を話し合っておく
地震などの災害は、突然起こることが多いものです。だからこそ、災害時は焦る気持ちが先走ってしまい、どこに避難すればよいのかさえ思い浮かばないことがあるといわれています。そのようなリスクを避けるためにも、普段から災害時の避難場所はどこにするのかを、家族で決めておきましょう。場所は、避難場所に指定されている区域や建物が少ない場所など安全な場所を選ぶように心がけてください。さらに、災害時は事前に決めていた避難場所が使えない場合もありますので、候補を家族で何個か決めておくことが重要です。
災害時の連絡手段をどうするか決めておく
災害が起こる際、必ずしも家族が同じ場所にいるとは限りません。そのため、家族の安否確認などをするため、連絡が必要になるケースが多いです。連絡手段としては、普及率が高い携帯電話が一番便利だといえますが、災害時は電話が混線状態になるなどして、つながらない可能性もあります。そのような時、もしインターネットが利用できる状態であるなら、TwitterやLINEなどの会員制交流サイト(SNS)で連絡を取り合う手段もあります。携帯電話で連絡ができないことも想定して、家族で複数の連絡手段を話し合っておきましょう。
おわりに
日本は、地震が起きやすい国であるため、日頃から災害シミュレーションを行っておく必要があります。訓練をしているのとしていないのとでは、もしもの時に大きな差が出てしまいますので、少しでも自分と家族の安全を守ることができるように、配慮しておきましょう。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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