脳の仕組みの違いから考える男の子、女の子の接し方のヒント
脳の仕組みに違いがあることがわかったところで、具体的にどう働きかけたらベターなのか、ここでは参考までにそれぞれの接し方のヒントについてご紹介します。
男の子の場合
本人が納得がいくまで見守る
飽きるまで何度も同じことを繰り返すという特徴がみられます。この繰り返しによって遊び方やものを学習していくので、途中でさえぎることなく根気よく見守ってあげましょう。
好奇心旺盛の男の子は学校帰りに虫の観察をしたり、セミの抜け殻を集めたりとなかなか家に帰ってきません。寄り道も子どもにとっては学びのひとつで脳の発達には必要なことなので、できるだけこういった行動につきあってあげるようにしましょう。
話をしっかり聞いてあげる
子どものうちはどうしても自分の思っていることを上手に言葉で表現することができません。特に男の子の脳は女の子の脳より言葉を覚えるのが遅い傾向があります。それでも子どもが伝えようとしていることを根気よく聞いてあげることが重要。
そうやって気持ちを上手に引き出して代弁してあげることを繰り返すことで、理解してもらえる安心感を覚え、言葉での表現方法も身についていきます。言葉のかわりに絵や楽器などで自己表現する方法を教えてあげるのもいいですね。
しかるとき褒めるときは理由をきちんと説明する
しかるときにいきなり「ダメ!」と止めるのは×。なぜダメなのか理由をきちんと説明してあげましょう。そのとき危ないからダメ、痛いからダメというように具体的に、子どもにもわかりやすい言葉で納得できるように伝えましょう。
褒めるときもただ「いい子ね」というだけでなく、「お手伝いしてくれてうれしいからいい子ね」というふうにきちんと理由を教えてあげることが大切です。
女の子の場合
五感をたくさん刺激してあげる
これは男の子にとっても有効ですが、きれいな花や絵、美しい音楽や、彩りの美しい料理などに直接触れる機会をつくってあげることが大切です。これによって感受性が磨かれていきます。
たくさん褒めてあげる
女の子はたくさん褒めてあげることが長所を伸ばしてあげることにつながります。ちょっとしたしぐさや言葉、表情などを褒めてあげると、また褒めてもらおうと行動します。できるだけ「優しいね」「すてきね」というようにきれいな言葉で穏やかに声をかけてあげると効果的。こうしてたくさん褒められることが女の子には自信につながり、また他人に対しても優しく接するようになっていきます。
お手本を見せてあげる
男の子の場合には褒めるときもしかるときも理由を話すことが大切でしたが、女の子の場合には言葉より、具体的に大人が手本を見せることが重要といわれています。女の子は大人のマネをすることが大好きで、マネをすることで成長していきます。あいさつや食事のマナーなど、ママやパパがお手本を見せて習慣を身に着けさせてあげましょう。
おわりに
ここまで男の子、女の子それぞれの育て方のヒントを挙げましたが、一番大切なのはその子の個性に合った育て方を親子で一緒に見つけていくことです。男の子と女の子別にコツをご紹介はしましたが、実は男女も関係なく、その子にふさわしいと思うほうのコツを活用してください。
思うようにいかないのが子育てであり、それが醍醐味(だいごみ)でもあります。いまはつらいと感じても、やがて子どもは巣立っていきます。それまでの一生の間のわずかな時間、子どもと一緒にママもパパも成長するつもりでのんびり楽しんで毎日を送ってくださいね。
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