それぞれの教育法における大きな違い
どちらも最近よく耳にする教育法であると思いますが、実際に教育法の違いを知るためには、それぞれの教育法をよく勉強しなければ分かりにくいかもしれません。ここでは分かりやすくこれらの教育法の違いを説明します。
それぞれの幼児教育に対する考え方の違い
モンテッソーリ教育の提唱者は医学者であるため、子どもの行動が科学的、生理学的に研究されています。子どもが物事に集中して活動することが重要とされ、大人は集中を促す教材や環境を整えることが大切だとされています。一方でシュタイナー教育は提唱者が哲学者であるため、その考え方は概念的で、宗教のひとつと捉えられることもあります。自然と人間の関わりや、季節の中に生命を感じられることを大切とし、目には見えてこない子どもの気持ちに寄り添っていくことが大人としての役割、と考えられています。
知能に対して、それぞれの教育の違い
モンテッソーリ教育は五つの体系を持つ教具を使って行う教育であり、日常生活の練習や感覚教育、算数教育、言語教育、さらに文化教育に分けられます。個々の選択や行動を引き出すための教具ですが、これらを子どもたちが使うことで知能教育を行います。これに対してシュタイナー教育では0~7歳までが身体作りの時期と考えられているため、知能を使って遊んだり学習したりすることを避ける傾向があります。
家庭で実践できることのそれぞれの違い
モンテッソーリ教育では自分のことは自分でできるような環境を作ってあげるため、家庭でも子どもサイズの道具(ただし本物)を用意してあげたり、子どもの手が届くところに道具を収納してあげたりすると良いです。おもちゃや着替えをいつも同じ場所に置いておくと、子どもはその環境から順序だてて物事を考えるようになり、自分の身の回りのことができるようになります。一方で、シュタイナー教育では7歳までは絶対的に信頼できる人間と1対1の関係が必要という考え方から、家族との人間関係が大切です。子どもが安心して過ごせるために整理整頓された部屋で過ごせているか、家族みんながそろって会話をしながら食事をとっているか、親の心は安定しているか、などが求められます。
おわりに
モンテッソーリ教育、シュタイナー教育のそれぞれの特徴、違いについて紹介しました。それぞれの教育には独自の考えがありますが、日本ではさまざまな教育法をうまく調和させて取り入れている幼稚園も多く存在します。ご家族の考えやお子さんに合った幼稚園を探してあげてくださいね。
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わんことうさぎと共にわいわい暮らしている主婦です。
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