虐待の四つの定義。しつけと虐待の違いとは

しつけと虐待の違いとは

しつけ
テレビや新聞のニュースで、虐待事件について見聞きすることがあるでしょう。多くの場合、虐待者の言い分は「しつけのつもりだった」というものです。ただの言い訳なのか、本当にそう思っていたのかはわかりません。しつけと虐待はどう違うのでしょうか。

虐待には肉体的精神的な苦痛がともなう

しつけと虐待の決定的な違いは、「暴力があるかないか」です。たたく、つねるなどの肉体的な暴力がある場合は、しつけとは言えません。「手加減している」「痛くないとわからない」という言い分は、「しつけのつもりがエスカレートして…」という言い訳に簡単にシフトします。そもそも「痛い思いをするからやめよう」という単純な抑圧で行動を制限することは、本当の意味でのしつけと言えるでしょうか?直接的な暴力ではなくても、ののしるような言葉や無視などの態度も暴力の一種です。

しつけには反抗する自由がある

子ども自身や周囲の人を危険にさらすような行為や、人を傷つけるような行為は、どんなに厳しく叱ってもやめさせなくてはなりません。思わず手が出たり、大声で怒鳴ったりすることもあるでしょう。そこだけを切り取って、虐待と考えるのは意味の無いことです。

しつけは、常に生活の中にあり、繰り返し行われる教育です。そして、受ける子どもにも、反抗する自由があります。よくない行為の中にも子どもなりの理由があり、意味があることが多いのです。叱りながらもその理由を親が聞いてやる余裕があること、子どもが自分の感情を素直に表現できることが、しつけと虐待の違いだと言えます。

おわりに

虐待はけして容認できない行為です。しかし、状況によっては誰でも加害者になる可能性があります。自分のしつけに不安を感じたり、子どもに手をあげてしまったり、思い悩んだときには身近な人に相談してみましょう。行政が開設している匿名の電話相談や、民間の相談施設もあります。周囲で虐待の疑いがある場合も児童相談所など、公的機関に相談してください。

ピックアップ

【保育監修】3歳から6歳までの年齢別、いじけないための上手な子どものしかり方
【保育監修】3歳から6歳までの年齢別、いじけないための上手な子どものしかり方
褒めて伸ばすのがわが家の育児の方針という場合でも、時にはしかることも必要です。でも、子どもって大人の指摘に対して反抗的な態度をとった...
【保育監修】3歳の子をしかるときの上手なやり方とダメなやり方
【保育監修】3歳の子をしかるときの上手なやり方とダメなやり方
子育てにおいて、「しかる」ことはもっとも重要な行動のひとつです。悪いことをした際に適切にしからず子どもを放置していては、結果的にわが...
いつも子どもに怒ってない?怒ると叱るとではこんなに違いがあった!
いつも子どもに怒ってない?怒ると叱るとではこんなに違いがあった!
「ママに怒られた」や「先生に叱られた」とは子どもがよく口にする言葉です。子どもは「怒る」と「叱る」の意味の違いを正確に理解しているわけで...

この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。

コメント
購読はいいねが便利です!
虐待の四つの定義。しつけと虐待の違いとは
この記事をお届けした
たまGoo! - 妊活・妊娠・出産・育児の応援サイトの最新ニュース情報を、
いいねしてチェックしよう!

良ければシェアをお願いします。

アプリで
たまGoo! がもっと便利に

iPhone,AndroidのアプリでたまGoo!が便利に。

たまGoo!が便利なアプリになりました。
ちょっとした時間にチェック、電車の中でもサクサク快適。
たまGoo!をより近くに感じてください!

トップへ戻る