もう手がつけられない!小学生の子どものかんしゃく、どう対処すればいいの?

どうしても治まらないときは

専門機関へ相談
かんしゃくは、子どもが成長するにつれて徐々に治まってくるケースがほとんどです。しかし、中にはどうしても治まらず、親も途方にくれてしまうケースもあります。そんなときは、ひとりで悩まず専門機関に相談することを検討してみましょう。かんしゃくを起こす子どもに向き合うには、大変なパワーが必要です。無理せず助けを求めることも大事です。

発達障害の可能性を考える

一概にはいえませんが、発達障害がある子どもの場合、かんしゃくを起こすことが多い傾向にあります。発達障害にはさまざまな形がありますが、多くの場合、感情のコントロールが難しいという特性があります。人の気持ちを推し量ることが苦手だったり、対人関係の調整をはかることが難しかったりするせいで、ストレスを感じやすくなっているのです。「障害」という言葉は受け入れがたいかもしれませんが、大多数の発達の仕方とは違う道筋で発達しているということです。その子にあった方法で対処していくことで、心は成長していきます。心配な気持ちになったら、地域の子育て支援センターや小児科の医師に相談してみましょう。

親の対処法を学ぶ「ペアレントトレーニング」

医療機関の診断を受けることにためらいがあるようなら、まずは自宅でできる対処法を学んでみるのもよいでしょう。最近注目されている「ペアレントトレーニング」をご存じでしょうか。これは、もともと1960年代にアメリカで考案された自閉症や発達障害のある子どもに対する親の対処法プログラムです。基本的なプログラムに改良を加え、どんな子どもにも応用できるスキルとして開発されたものもあります。考え方としては、心理療法のひとつである行動療法(認知療法ともいう)を養育に応用したものです。子どものよい行動を褒めることで、少しずつよい行動の頻度を高めていきます。自治体で講座を開設しているところもあり、支援センターで自主的な勉強会を開いている親の会もあります。こちらも、支援センターなどに問い合わせてみましょう。ペアレントトレーニングについての本も出版されています。

おわりに

身体も大きくなった小学生のかんしゃくは、手におえないときもあります。ひどい場合は、頭を打ちつけたり、髪を引っ張ったり、自傷行為に発展してしまうこともあるので、心配な場合は専門家に相談することも検討してください。とにかく親が先にまいってしまわないように、周囲に助けを求めることも大切ですよ。

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