学校が嫌い、授業がよく分からない、クラスでいじめに遭っている、などのいろいろな理由で学校に行かなくなってしまったり、ひきこもってしたりしてしまう子どもたちがいます。このような状態になってしまうと、復学したり進学したりはできないのではないかと考えてしまいがちですよね。しかし実際はそんな子どもたちを手助けしてくれる、フリースクールという機関があります。どのようなところなのでしょうか?
フリースクールってどんなところなの?
自分の居場所が学校にはないと感じて、学校に通えなくなってしまった子どもたちが集まる場所をフリースクールと呼んでいます。学校教育という枠にとらわれることなく、子どもたちの学びの場や居場所として存在している場所です。
なぜフリースクールが生まれたか
フリースクールがなかった頃、不登校の子どもたちは本人の中に問題点があると考えられていました。その問題点を入院して治療を受けたり、厳しい訓練を受けたりし、復学という目標に向け解決しようとしていました。そんな復学以外の選択がなかった時代に、不登校の子どもたちのために、学校以外の居場所としてフリースクールが誕生したのです。
フリースクールにはどんな特長があるのか
フリースクールの大きな特長といえば、前提が学校に戻ることではないという点です。体験授業を受けたりスタッフと触れあったりすることで、子どもたちの疲れ果てた心を癒やし、周りの仲間との信頼関係をつくり、元気を取り戻し学ぶことが目的です。フリースクール以外の名称は他にもいくつかありますが、目指しているところは同じです。
フリースクールは親にとっても大切な場所である
不登校になってしまった子どもはもちろんですが、保護者もまた独りで悩み苦しんでいます。最近では公的、私的な相談窓口もありますが、フリースクールの多くには保護者が集える組織が存在します。同じような悩みを抱えた親同士が学び合いながら、理解し合う場所です。保護者も悩みを吐き出し、安心して相談できる場所を必要としているのです。
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どんなスクールがあるの?授業内容は?
フリースクールにはさまざまなタイプのものがあります。今回は大きく分けて三つのタイプに絞ってご紹介します。お子さまに合ったスクールはどんなタイプでしょうか?フリースクールを選ぶときの参考にしてみてください。
復学よりも居場所つくりを大切にしている
日本では一般的なフリースクールのタイプになります。何に力を入れているかはスクールによって違いがあり、主に学びの活動をする、スポーツをする、社会活動をするなど、さまざまな授業を行います。どんな授業内容であっても、子どもたちの居場所であることが一番の目的です。集団生活が苦手で、復学するか迷っているなら、このタイプのスクールがいいかもしれませんね。
通えない場合は自宅訪問してくれる
学校に通うことができず不登校になり、一般的なフリースクールにも通えない状態にある子ども向けのスクールです。リラックスできる自宅までスタッフが来てくれるので、外に出るのが難しい子や、対人関係に大きな不安を持っているような子に向いているでしょう。学習指導以外にも、ゲームをしたり話をしたりして交流をします。
同じような仲間たちと共同生活をする
同じような悩みを持っている子どもたち同士で共同生活をします。1人1人の意思を尊重する、自由な印象のスクールとしっかりとした規則があり、生活習慣から見直して改善を指導するようなスクールに分けることができます。また不登校を経験した子どもを主な対象にしている全寮制の中学校もあります。親から離れて生活することで、社会性や責任感を学んでいきます。
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12歳サッカー小僧とうさぎ×2とハムスター×1のママです。毎日もふもふ癒されています。
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