保育士。学生時代に児童心理学を学び、幼少期の関わりがその後の人生を左右することに強い関心を持ち、自身の研究テーマとする。 3児の母で、長女の小受では全勝を果たす。現在6年目となる保育現場や幼児教室で本領発揮し、周囲から絶大なる信頼を得ている。 生活教育こどもと幼児園 http://kodomoto.tokyo/保育記事監修者プロフィール:伊藤美緒先生
まだ幼い子どもなのに、「あいつ」や「バカ」など平気で悪口を言う子がいます。たまたま聞いていると「ドキッ」としてしまうような口の悪さ。あなたもこんな子どもを見かけたことがありませんか?子どもなのに口が悪くなってしまう原因には、やっぱり「親」の口調があります。今回は、子どもの言葉遣いに関してご説明します。ママ・パパが日頃から心掛けたい点もご紹介しますので、ぜひチェックしてみてくだいね。
子どもなのに口が悪い?口が悪くなる時期は
幼く無邪気な子どもたち。遊んでいる姿はほほ笑ましく、大人たちを和ませることもしばしば。しかし、そんな子どもの口から「アホ」や「バカ」といった言葉が飛び出すことがあります。聞いていてギョッとするような口の悪さ。あなたもこんな子どもを、スーパーや電車などで見かけたことがありませんか?一体いつごろから口が悪くなってしまうのでしょうか。
早い子なら2歳…しゃべり始めの時点から
文化庁が行った「国語に関する世論調査」によると、ふだんの言葉から考えて今の国語は乱れていると思うかという質問に対して、「乱れていると思う」との回答が73・2%でした。調査は全国16歳以上の男女を対象にしていますが、小中学生の言葉の乱れにも触れられています。多くの人が言葉遣いの乱れに危機感を持っていることが分かりますね。
言葉遣いの悪さは、早い子なら言葉をしゃべり始めた時期から染みついています。「バカ」や「お前」などの単純な言葉なら、2歳児でも言う子がいます。まだたどたどしい言葉遣いの時期。かわいい盛りのはずですが、口調が乱暴な子もいるのです。
集団生活で言葉遣いの悪さがエスカレート
言葉遣いの個性は集団生活でよりハッキリしてきます。保育園・幼稚園、そして小学校への進級時期。初めて顔を合わせるクラスメートの中で、特定の子だけ「とにかく口が悪い!」というケースがあります。いろいろな個性の子がいると分かっていても、ママたちがハラハラしてしまう問題です。
また、周囲の子と比較して「うちの子って口が悪いのかな…?」とご心配なママもいるかもしれませんね。口が悪い子どもがいるクラスでは汚い言葉が流行し、周囲の子どもがまねをすることもあります。
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口が悪い子どもの親は…?原因と悪循環
「やっぱりうちの子って言葉遣いが悪い!?」とお悩み中のママ・パパもいるかもしれません。今のところ問題ないご家庭でも、「いつ外で汚い言葉遣いを覚えてくるのかな…」と心配ですよね。言葉遣いが悪くなってしまう、原因やきっかけを考えてみましょう。
子どもの言葉遣いの悪さ!原因はやっぱり親?
「うるさいなー!」「どけよ!」といった乱雑な口調の子ども。こんな子どもの親はというと、やはり同じように、むしろそれ以上に口が悪い…。特に未就学児~小学生は親の影響が大きい時期です。日頃から言葉が乱れた環境に置かれていれば、悪口を覚えてしまうのもうなずけます。
さらに悪口と並んで気になるのが“態度”です。気に入らないことがあると「うざい!」と言ってそっぽを向く。「やめろ!」と言ってものを奪い取る…などなど。子どもの言葉遣い・態度から、家庭での親子関係が想像できます。決めつけることはできませんが、このようなご家庭があるのも事実です。
親以外にも原因はある!テレビや友達など
文化庁の調査で「言葉遣いに与える影響が大きいもの」を尋ねたところ、第一位は「テレビ(81・4%)」でした。「母親(72・3%)」と「父親(67・8%)」が2位3位。その後、「友達」と「ゲーム」が挙げられています。
なんといっても、テレビの影響は気になりますね。子ども向けの番組であっても「うるさい!」「やっつけてやる」といった言葉が登場します。戦うシーンの影響で子どもが乱暴になった気がする、とお嘆きのママも多いようです。園や学校で流行すれば、友達同士でも言い合うようになります。
「うちは言葉遣いに気を遣っている」というご家庭でも、ある日突然子どもが汚い言葉を言い出して、ビックリ!…こんな場面もありがちですね。
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30代、保育士。夫と未就学児の長男・小学生の長女の4人家族。初めての出産で分娩トラブル、乳腺炎、産後クライシス、保活失敗など…数々の「洗礼」を受けた経験から『特別なことをするのではなく、地に足の着いた育児』をモットーに、日々奮闘しています。現在は認定こども園で働く傍ら、ライター業にも従事。
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