赤ちゃんや小さな子どもが動き回り、さまざまのものに興味を示すのはみていてとてもほほえましいです。しかし触ってはいけないものまで触ってしまうところは、親が注意して見守らなければなりません。特にやけどは家の中で起こりやすいため、可能な対策を採り防止に努めましょう。この記事では赤ちゃんのやけど予防方法やもしやけどした場合の応急処置について紹介します。
赤ちゃんのやけど事故は多数起こっている
平成29年の政府統計によると、この一年の間でやけどを含む不慮の事故で死亡した子どもの割合は0歳児の場合81名、1~4歳児の場合は69名と決して少なくありません。どんな場面でやけどが起こりやすいかについて、国民生活センターの情報をもとにみていきましょう。
やけどは冬に起こりやすい
10~19歳など年齢が高くなってくると、花火など夏の活動でやけどすることが増えますが、0~9歳の場合は、冬にやけどをする人が多い傾向です。寒い時期はストーブを始め暖房器具を使う機会が多いです。暖かい風が出ている部分などについ触ってしまいやけどをしてしまう様子がうかがえます。
食事の際にも注意
1日の何時頃にやけどが発生しているかという点では、昼食時と17~21時の夕食時にやけどをする子どもが多いです。これは温かい汁物に手を入れてしまう、みそ汁をこぼしてしまう、お湯を入れたカップラーメンの周りで遊んでいてぶつかって倒してしまうといった原因が考えられます。食事の準備をしている間は保護者も食事の準備に集中してしまいがちです。つい赤ちゃんから目を離してしまうということがあるかもしれません。
0~4歳では上肢のやけどが70%以上
赤ちゃんのやけどをする部位別にみると小さな子どもは肩口から先の手元にやけどすることが多いです。つかまり立ちをしていてうっかり倒してしまった。好奇心から触ってみたところが非常に熱くなっていてやけどしてしまった。といった様子がうかがえます。
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赤ちゃんのやけどの予防方法
次で赤ちゃんが何に触ってやけどしているのかについて詳しくみていきましょう。やけどしやすいものがわかっていれば予防することができるでしょう。
赤ちゃんのやけど原因のトップはお茶わん
やけどのうち最も重症である3度のやけどを負った場合をみると、乳幼児のやけどではお茶わんをひっくり返したという原因が最も多くなっています。お茶わんはかなり熱いものが入れることが多いだけでなく、倒れやすいため常に危険が伴います。少し寂しいですが、子どもが小さなうちは少し冷ましてからみんなで食べるようにすると良いかもしれません。
赤ちゃんのそばには置かないようにして対策
鍋、電気アイロン、やかん、花火、茶わんがやけどの原因になりやすい上位5品目です。鍋やフライパンには取っ手がついていて、子どもからするとつい持ってみたくなることがあるようです。赤ちゃんの手の届く範囲から完全に離すのは難しいものが多いため、常に目を離さないように気をつけきましょう。熱いものを高い場所に置いていても、赤ちゃんが歩いていて尻もちをついた際に、台にぶつかり上から落ちてくるという可能性があるかもしれません。同様に赤ちゃんのそばに置かないようにしたいものには、マッチや、劇薬、たき火、花火などがあります。
小型家電やお風呂のふたも注意
石油ストーブ、電気ポット(魔法瓶)、ファンヒーター、炊飯器などには電気コードがついています。もし赤ちゃんが強く引っ張ってしまったら、倒れないとは限りません。特にこれらの機器はボタンやランプがついているため、赤ちゃんが気になっていたずらをする可能性があります。また、電気のコードをかじってしまったら被膜部分が破けてしまい感電によりやけどをするかもしれません。
またお風呂の湯船にしっかりふたをしていても子どもがよじ登って壊してしまったり隙間が空いて落ちたりする場合もあります。お風呂は入る直前に湯をはって沸かし、終わり次第お湯を抜くように努めましょう。
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30代後半のママライターで夫、5歳娘、3歳娘、2歳息子の5人家族です。セットメーカーで技術者として10年ほど勤務していましたが、出産と夫の転勤が重なり退職。実家から遠く離れた土地で生活しています。子育てのポリシーは毎日が面白ネタです。大変なこともありますが、日々ボケと突っ込みで乗り切っています。また、できるだけ家族が揃う時間が作ってコミュニケーションを大切にしています。よろしくお願いします!
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