保育士。学生時代に児童心理学を学び、幼少期の関わりがその後の人生を左右することに強い関心を持ち、自身の研究テーマとする。 3児の母で、長女の小受では全勝を果たす。現在6年目となる保育現場や幼児教室で本領発揮し、周囲から絶大なる信頼を得ている。 生活教育こどもと幼児園 http://kodomoto.tokyo/保育記事監修者プロフィール:伊藤美緒先生
まだまだ深刻な問題として解消されない待機児童問題ですが、それにより上の子と同じ保育園に入れなかったというママもいます。下の子の認可保育園が無理だった場合は、別々の保育園も検討するべきか?と迷っている人もいると思います。兄弟を同じ保育園に通わせるよりもきっといろいろと面倒で大変なことがあることは想像できますが、具体的にはどんな問題が待ち受けているのでしょうか?
2園分の送り迎えがとにかく大変!
兄弟を別々の保育園に通わせているママが最も苦労するのが、毎日朝・夕方の送り迎えです。近ければさほど問題はないのかもしれませんが、電車で送り迎えする場合や自宅との位置関係が良くない場合はとにかくタイムロスが激しくなります。具体的にはどんな苦労があるのでしょうか?
思っているよりも時間がかかります
送り迎えといっても、ただ送り届けてピックアップするだけでなく、荷物を整理させたり先生にあいさつしたり靴を履くのに手間取ったり・・・意外と時間がかかるものです。そしてもう一つの保育園までさらに15分自転車をこいで、または電車を乗り継いで、下の子を連れて上の子のお迎えに・・・となると、近場であっても一度の送り迎えに1時間~1時間半以上はかかってしまうと考えましょう。自分が送り迎えに行けず両親に頼む際も、体力のない両親に2カ所の園を回ってもらうのはとても苦労をかけることになります。
非常時に二つの保育園を回るのは大変
不測の事態で緊急に迎えに行かなくてはならない時や、災害が起きた時など急いで迎えに行くためには1カ所に預けている方が当然安心です。暴風雨や雪の日、インフルエンザで園が閉鎖になった場合なども二つの園を回るとなると対応も遅れてしまいますし、何より心配事が増えると気が気ではありません。また、逆に自分の体調が良くない時にも二つの園への送り迎えは疲弊することになってしまいそうです。
延長保育の時間も違う!予定が組みづらい!
ママが仕事をしていたら、急にお迎えの時間に間に合わなくなり延長保育をお願いすることもきっとあるでしょう。しかし、登園時間や延長保育の時間ルールが園によって違うので、スムーズに送り迎えができないこともあります。一緒の園であれば効率的に何事もこなせますが、どうしても非効率になり、その結果家事に手が回らない、やりたいことがなかなかできないという悪循環になってしまうので要注意です。
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まだまだある!別々の保育園で大変なこと
日々の送り迎えの他に、子どもにとっても楽しみにしている行事や、日々の持ち物などについても影響がでてきます。兄弟別々の園を検討している人は、意外と盲点だったと後で嘆くことがないよう事前にシミュレーションしておきましょう!
行事の日が重なる!どっちに参加する?
夏祭り・運動会・お遊戯会・バザー・遠足など保育園の行事は意外と多く、兄弟別々の保育園に通わせる場合は当然、各保育園の行事に参加すると単純にかかる時間は2倍になります。また、もし行事の日程が重なってしまったら、片方の園には父親、もう片方の園は母親とそれぞれで参加しなければならず、家族みんなでそろって楽しむことができないつらさもあります。
保育園でのささいなルールに対応できない!
保育園によって、毎日の持ち物やルールが細かく決まっています。子どもに持たせるタオルを例に挙げても、枚数・種類・ひもの有無などの決まりがあり、同じ園であっても進級する度に持ち物が変わります。お布団カバーの掛け方、朝のお支度の仕方、園からの配布物なども異なるので、各園それぞれのやり方が頭に入っていないと混乱してさらに効率が悪くなります。
役員などの役回りは単純に2倍です
保育園にも役員会を設けている園もあります。同じ園であれば上の子で役をやっていれば下の子は免除などの可能性がありますが、違う保育園となると役員の仕事は2倍になることは間違いありません。もちろんたまたま当たらずに済むこともありますが、別々の園に入れる場合はその他の行事(役員、遠足、運動会、参観日も全て)に2回ずつ参加することになり、役員をやっているやっていないに関わらず週末は非常に忙しくなるでしょう。
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お酒が好きですが育児もがんばっています。
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