はたから見ていると簡単そうに見える授乳ですが、実際に行うとなると乳首が切れて激痛が走ったり、乳腺炎になって高熱がでたりとトラブルに見舞われることもよくあります。特に、新生児のころは、赤ちゃんが上手く吸えず、ママの母乳も生産過剰気味になるなど苦労が絶えないことも。自分に合った、負担の少ない授乳姿勢をみつけて大変な時期を乗り切りましょう。
授乳を快適におこなうために大切なポイント
授乳によって起こる、体のいろいろなトラブルの中には、授乳時の抱き方や乳首のくわえさせ方で改善できるものもあります。次にあげるポイントはほとんどの抱き方に共通して言えるものですから、授乳の際にちゃんとなっているか確認しましょう。
赤ちゃんが快適にすごせる授乳姿勢の基本ポイント
授乳の時、赤ちゃんが飲みやすいようにするポイントは、赤ちゃんの体がねじれない(耳と肩と腰が一直線になる)ように注意しながら、ママのおなかと赤ちゃんのおなかが密着するように抱き、顔を乳首の正面に持ってくることです。首が据わっていない場合、首をしっかりと支えてあげる必要はありますが、頭を胸に押さえつけないように注意しましょう。
飲める量が大きく変わるくわえさせ方のポイント
まだまだ吸い方が未熟な新生児の場合、赤ちゃん任せで乳首をくわえさせると、先の方だけくわえた状態になることが多く、このまま吸われ続けると乳首が切れてとても痛い思いをすることになります。赤ちゃんの口元を刺激し、赤ちゃんが口を大きく開けたタイミングを狙って乳輪まで口に入れる感覚でくわえさせましょう。赤ちゃんの下あごがおっぱいに触れ、下唇が外側を向いてゆったりとしたスピードで吸っているようであれば大丈夫です。
育児グッズを上手に利用!快適授乳に必要なこと
授乳の間、ずっと赤ちゃんを支えていると腕が疲れます。腕が疲れないようにすると姿勢が悪くなり肩こりや腰痛の原因にもなりかねません。ママの膝の上にクッションなどを置き、その上に赤ちゃんを抱くなどいい姿勢で楽に授乳が続けられる工夫をしましょう。また、乳首が切れてつらい時や陥没乳首などで赤ちゃんが吸いづらい場合は、乳頭保護器などを利用しましょう。
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授乳姿勢あれこれ ~スタンダード編~
赤ちゃんの授乳時の抱き方にはいろいろな種類があり、それぞれにメリット、デメリットもあります。また、飲ませやすいからと言っていつも同じ姿勢で飲ませていると、いつも同じところに飲み残しが発生し、乳腺炎の原因となる場合も。いろいろな姿勢を使い分けることが大切です。
一般的な横抱きと新生児におすすめの交差横抱き
横抱きは最もスタンダードながら、コツがいる抱き方です。与えるおっぱい側の腕で赤ちゃんの頭を支え横抱きにします。この時、顔だけではなく体ごと赤ちゃんを自分の方に向かせましょう。逆の手でおっぱいを持って赤ちゃんのあごがおっぱいに触れるような角度で深くくわえさせ、その角度をキープし授乳します。赤ちゃんが小さい場合には、与えるおっぱいとは逆の手で赤ちゃんを支える交差横抱きの方が、良いポジションをキープしやすいので試してみましょう。
しっかりと首をささえて縦抱きにも挑戦しよう!
縦抱きは首の据わっていない小さな赤ちゃんに行うことはためらいがちになりますが、しっかりと首を支えてさえいれば問題ありません。具体的な方法としては、まず、赤ちゃんを自分のももにまたがるように座らせます。そして、あげるおっぱい側の手で背中、逆の手で首を支え授乳します。月齢が大きくなると支えていなくても赤ちゃんが自分で姿勢を保って飲むこともできます。
ちょっと抱くのが難しいフットボール抱き
横抱き授乳でおっぱいの下の方に飲み残しを感じてきたら、フットボール抱きがオススメです。クッションなどを脇に置き、その上に赤ちゃんの頭が胸側に足は後ろになるように寝かせ、あげるおっぱい側の腕と手で赤ちゃんの頭を支え、逆側の手でおっぱいを持ってくわえさせます。抱き方にコツがいりますが、飲んでいる口元が見えやすいのでくわえさせるのが比較的簡単な授乳体勢です。
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7歳の男の子と4歳の女の子の母です。試行錯誤の子育てですが、子ども達に成長させてもらっています。
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