「しばらくの間だけですよ」と慰められても、夜泣きやかんしゃくを起こす赤ちゃんを育てるパパやママにとっては、つらい毎日ですよね。昔からそのような赤ちゃんには疳(かん)の虫がいるといわれていますが、疳の虫とは何でしょうか。そして、疳の虫には原因や治療法はあるのでしょうか。いろいろな角度から疳の虫について調べてみました。
赤ちゃんの中にいる疳の虫ってどんな虫?
赤ちゃんが何をしても泣き続けることについては、今も昔も変わらないママの悩みです。赤ちゃんが泣く理由がわからないときに昔の人は、赤ちゃんの中で疳の虫が悪さをしていると理由づけをしました。疳の虫が悪さをするとはどういうことなのでしょうか。
疳の虫じゃない?といわれる症状について
夜泣きとは生後2、3カ月頃から1歳半頃までの間で、赤ちゃんが夜に特別な理由がないのに泣き続けることです。疳の虫が悪さをするというときは夜泣きも含めて、理由なく叫んだり、ちょっとしたことでかんしゃくを起こしたりするときのことで、赤ちゃんの体の中に虫がいるわけではありません。かんしゃくは1歳くらいから現れる症状ですが、2、3歳がピークで、5歳くらいには症状は落ち着きます。
疳の虫は赤ちゃんの成長とともに落ち着きます
昼となく夜となく理由なく泣き続けたり、怒ったりする赤ちゃんに、困り果てているパパやママは少なくありません。昔から疳の虫のせいだといわれ、赤ちゃんによくある症状です。手がつけられないほどの暴れ方をする赤ちゃんもいますが、成長にともない、いずれはおさまります。疳の虫は病気ではないので、心配はいりませんよ。
医学的にも疳の虫は心配のない病気です
疳の虫による症状については、医学的には「小児神経症」ともいわれるもの。赤ちゃんは脳が十分に発達していないままに生まれて、生まれてからも発達し続けます。そのような状態にあるところに新しい刺激を受け続けるので、脳の対応が間に合わずに情緒不安定になります。それが夜泣きやかんしゃくなどの原因といわれています。
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疳の虫の原因を特定するのは難しいこと?
昔の人は理由がわからない夜泣きやかんしゃくを疳の虫のせいにしましたが、現代ではデータなども豊富になり、原因をある程度は推測できるようになりました。解決方法の見つけやすい原因を調べたので、お子さまの日常生活などを照らし合わせてみてください。原因がわかればママも少しはほっとしますよね。
赤ちゃんの睡眠サイクルは大人と違うから
大人は90分から120分、赤ちゃんは40分から1時間のサイクルで眠ります。大人より睡眠サイクルが短い分、熟睡時間も短くなってしまいます。また、赤ちゃんは眠りが浅いため、音や光の刺激で目を覚ましやすいのです。また、赤ちゃんは大人と同様にその日に起きたことなどを眠りながら整理します。しかし、大人のように、情報をうまく処理できないために、夜泣きをしてしまうこともあります。
自我の発達によって情緒も不安定に
赤ちゃんは成長するにつれて、生活の中で自我が芽生え発達します。言葉で思っていることを伝えられない、今眠いのか疲れているのか、自分が何をしたいのかわからない…そんな赤ちゃんの訴えがかんしゃくとなって、ママを困らせることがあります。自分の求めるものを伝えようとしている赤ちゃんは、その求めに応えてもらえないとわかると、さらにかんしゃくを起こすときがあります。赤ちゃんは一生懸命に何かを伝えようとしているのかもしれません。
食事の環境や食べるものをチェックしましょう
いつものミルクと違ったり、スプーンを変えたりすると、気に入らなくてかんしゃくを起こす赤ちゃんがいます。また、おやつや食事の砂糖も疳の虫が一つの原因ではないかという意見もあります。砂糖の摂取による血糖値の急上昇で、高揚した気持ちになります。しかし、その血糖値は急激に下がり、イライラなどの原因になります。赤ちゃんが気持ちよく食事をとれる環境をつくり、栄養のバランスを考えた食べ物を与えることで、赤ちゃんは穏やかな時間を過ごせるようになるかもしれませんね。
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22歳と18歳の二人の子どものママです。その時にやりたいことを楽しんでやる、楽しい毎日を過ごしています。
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