保育士。学生時代に児童心理学を学び、幼少期の関わりがその後の人生を左右することに強い関心を持ち、自身の研究テーマとする。 3児の母で、長女の小受では全勝を果たす。現在6年目となる保育現場や幼児教室で本領発揮し、周囲から絶大なる信頼を得ている。 生活教育こどもと幼児園 http://kodomoto.tokyo/保育記事監修者プロフィール:伊藤美緒先生
「子どもが生まれるまではしなかったけど、子どもが生まれてからするようになったこと」のひとつに「絵本の読み聞かせ」をあげる方も多いのではないでしょうか。読書が苦手だったり時間が取れなかったりして本を読む習慣がなかったのであれば、なおさらどうやって読み聞かせたら良いのか悩むものです。今回は絵本の読み聞かせのコツをご紹介します。
子どもと一緒に絵本を楽しむことが一番
「読み聞かせ」と聞くと構えてしまいがちですが、難しく考える必要はありません。読み聞かせをすれば子どもは喜んでくれるのではないでしょうか。そして、絵本は絵と文章を楽しむことから想像力や知識が広がっていくものです。まずは子どもと一緒に絵本を楽しむことを心がけてみましょう。
子どもの気持ちに寄り添いましょう
絵本は字の読めない子どもも楽しめるものですから、子どもが自分で読み楽しむこともできます。しかしながら、子どもは何度も読んでもらっている本であっても、大好きなパパママに読んでもらうことがうれしいのです。忙しかったりそんな気分ではなかったりして、子どもに「読んで」と求められて渋々する場合も気持ちを切り替え、自分も楽しむという気持ちで読み聞かせをしましょう。
子どもと目線を合わせて読みましょう
子どもと一緒に楽しむには、絵や文字を見る目線を子どもと一緒にすることが大切です。座って読む場合は膝の上や隣に、寝かしつけなどで寝て読む場合は横になり頭をそろえて読むことで、子どもと同じ絵や文字を追うことになり、子どもの興味や関心がよくわかるようになります。また子どももパパママの体温を感じながら読むことで、精神的に落ち着きより絵本に感情移入できたり、素直な反応を見せることができるようになったりします。
時には絵を指さしながらわかりやすく
年齢が進むうちに少々難しい内容の絵本も増えていきます。しかしながら、子どもは多少難しくとも耳から聞く言葉と描かれている絵を結び付け、大人が考える以上にお話を理解できるものです。どの絵が今の言葉を指しているのか、時には絵を指さしながら子どもがより理解できるように手助けしながら読み聞かせをすると良いでしょう。
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上手な読み聞かせのポイント
読み聞かせをする心構えや姿勢は、上手な読み聞かせには何よりも大切ですが、言葉が子どもに伝わらなければ意味がありません。ほんの少し読み方に気をつけるだけで子どもの心に届く上手な読み聞かせをすることができます。その具体的なポイントを押さえましょう。
口を大きく開けてゆっくり読みましょう
幼稚園や保育園など集団で読み聞かせをするのとは違い、家庭での読み聞かせはパパママと子どもだけです。大きな声を出す必要はありませんが、文章をはっきり読むことは大切です。そのためには口を大きく開けて、ひとつひとつの言葉がはっきりとわかるように読みましょう。またついつい早口になってしまいがちですが、ゆっくり読むとより子どもの心に伝わります。
抑揚はつけすぎず、感情は込めて
絵本は子どもが自分で想像を膨らまし感情移入していくものです。子どもに寄り添い、読み聞かせるパパママも読み進めるうちに「うれしい悲しい楽しい悔しい」などの感情が声のトーンなどに自然に現れるものですが、その自然さを大事にすることが大切です。抑揚をつけすぎたりオーバーな反応をしたりすることは子どもの創造力を培うことを妨げてしまう恐れがあります。淡々と読むのではなく自然に出てきた感情を言葉に乗せるつもりで読みましょう。
言葉のリズムやお話の流れを大切に
パパママも人間ですから早く切り上げたい時や、何度も読んでいるために飽きてしまう時があります。そんな時はつい、ページや文章を飛ばして読んでしまったり、書かれていない言葉を足してしまったりしてしまいがちです。しかしながらそれは作者が意図した言葉のリズムやお話の流れを壊してしまうことです。パパママが「意味がない」と思ってしまう文章や言葉も子どもにはとても大切な場合もあります。ですから最後まで丁寧に読みましょう。
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7歳3歳1歳の1男2女のママです。毎日子育てに奮闘中!
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