保育士。学生時代に児童心理学を学び、幼少期の関わりがその後の人生を左右することに強い関心を持ち、自身の研究テーマとする。 3児の母で、長女の小受では全勝を果たす。現在6年目となる保育現場や幼児教室で本領発揮し、周囲から絶大なる信頼を得ている。 生活教育こどもと幼児園 http://kodomoto.tokyo/保育記事監修者プロフィール:伊藤美緒先生
赤ちゃんのころから習慣となっている「お昼寝」。まだ体力が備わっていない乳幼児にはお昼寝が重要です。しかし、子どもが成長するにつれ、お昼寝が短くなったり、日中はうまく寝付けなかったりすることがあります。そろそろお昼寝をやめた方がいいのか、何歳でやめていいのか、気になりませんか?今回は子どものお昼寝がもたらす影響や、年齢による違いなどをご説明します。
お昼寝は必要?お昼寝のメリットと必要性
睡眠といえば老若男女問わず、健康の基本。特にまだ体力が備わっていない乳幼児にとっては、睡眠を十分にとることが大切だといわれています。子どもが元気に遊び、日々の生活を楽しむためには、しっかり睡眠をとることが必要です。
乳幼児期はお昼寝をして体力温存?
赤ちゃんが自分で動けるようになると、日中は活発に動き出すようになります。歩いたり走ったりできるようになると、さぁ大変。一日中元気に動き回り、ママとパパは追いついていくのが精いっぱい・・・そんなご家庭も多いですよね。
大人より元気にみえる子どもですが、まだ小さいうちは体力が備わっておらず、大人より疲れやすいといわれています。日中も食事や遊びの合間に、適度な睡眠をとることで、体力を回復することができます。お昼寝をしないと夕方以降は機嫌が悪くなってしまう、という子も。お昼寝は子どもにとって、大切な休息時間です。
成長とともにお昼寝をしなくなってくる
0歳~2歳ごろまでは決まった時間に必ずお昼寝をしている、というご家庭が多いことでしょう。しかし、子どもが3歳ごろになるとお昼寝の習慣に変化が。この年頃になると子どもにも体力が備わってきて、日中布団に入っても、なかなか寝付けない場合があります。昼寝を促しても寝ない、昼寝をしなくても夜まで元気に過ごせる、といった日が増えていき、いつの間にか昼寝をしなくなる子も。個人差があり、一概にはいえませんが、3歳以降はお昼寝をしない・しなくても大丈夫な子が多いとされています。
合わせて読みたい
いつやめる?みんなのお昼寝事情
子どもの成長にともない、お昼寝をしない子どもの数は増えていくといわれています。同じ年代の子ども達はどうしているのか、気になっているママ・パパも多いことでしょう。子どものお昼寝事情を年代別にみていきましょう。
4~6歳児の半数近くがお昼寝をしない?
日本小児保険協会がまとめた情報によると、昼寝をしない子どもの割合は4歳児で45%、5歳児~6歳児が64%だと発表されています。また、日本家政学会誌に寄せられた情報によると、アメリカでは3歳児のおよそ4割、4歳児の7割が昼寝をしないとのこと。調査によってバラつきがありますが、4歳以降になると半数近くの子どもがお昼寝をしないことが分かります。4歳児といえば幼稚園年少の学年。園でも自宅でもお昼寝をしないまま、一日を過ごす子どもが多いことでしょう。
お昼寝する派の昼寝時間は2時間程度
お昼寝をしない子がいる一方で、3歳を超えてもお昼寝をする子もいます。お昼寝する派の昼寝時間は、2歳児~3歳児で2時間、4歳児で1~2時間が多数派とされています。全体でみるとお昼寝をする子の95%以上が3時間以内の昼寝をとっている、という結果。お昼寝する派の子どもに関しては、3歳以上でも2時間程度お昼寝をするケースが珍しくないのです。「普段はお昼寝をしないのに、たまにお昼寝をするときは、しっかり寝る」という声もあります。
合わせて読みたい
30代、保育士。夫と未就学児の長男・小学生の長女の4人家族。初めての出産で分娩トラブル、乳腺炎、産後クライシス、保活失敗など…数々の「洗礼」を受けた経験から『特別なことをするのではなく、地に足の着いた育児』をモットーに、日々奮闘しています。現在は認定こども園で働く傍ら、ライター業にも従事。
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。