超話題!子どもをやる気にさせるアドラー心理学って?!

アドラー心理学

近頃話題のアドラー心理学をご存じでしょうか?テレビドラマでも取り上げられたり、書籍が出版されたりしているだけでなく、「子どもをやる気にさせる」としても注目されています。そんなことを聞くと、ちょっと気になりますね。アドラー心理学とはどんなものなのか、また、なぜ子どもをやる気にするといわれているのか、ご紹介していきます。

独自の考え方で人間関係に活用できる心理学

パズルをする子ども
まずは、アドラー心理学がどのようなものなのか、知るところから始めましょう。アドラー心理学は名前が示す通り、アドラーという精神科医が築いた心理学の考え方であり、技法です。どんなふうに築かれ、どんな場面で活用されているのかなど、ご説明します。

アドラーが築いた伝統的な考え方とは異なる心理学

心理学というとユングやフロイトが有名ですが、彼らと並んで、「心理学の三大巨匠」といわれているアドラーが築いたのが「アドラー心理学」です。オーストリアの精神科医で、世界で初めての児童相談所を作ったことでも知られています。アドラーはほかの2人とは異なり、伝統的な考え方から離れて、この心理学の体系を築いていきました。

自助グループ活動を大切にし、独自の体系を持つ

ある課題に対して、お互いに支え合いながら解決しようとする「自助グループ」で学習をし、議論し合い、実践すること、それらを継続することが大切だとしています。また、人の行動の目的や対人関係を理解しようとすること、他者を支配しないことなどの理論や思想が特徴的です。また、技法についても、ライフスタイルを分析することや人生の問題を仕事、交友、愛という三つ課題に分類して考えていくという独自のものになっています。

子育てやさまざまな人間関係、ビジネスで活用されている

アドラー心理学は、子育てや地域、学校、職場といったさまざまな場面で人間関係を解決するために活用されています。例えば、職場では、リーダーシップをうまく取ったり、部下や後輩を指導したりする際や、キャリアカウンセリングでの活用です。また、地域や学校などでも取り入れることで、人との関わりを良いものにできるとしています。

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人の行動と課題を主観的に考え解決に導く

バイオリンを弾く子ども
おおよそのことがわかったところで、もう少し詳しくアドラー心理学の中身を見ながら、「子どもがやる気になる」とされる秘密を探っていきましょう。独自のものだとされる、理論や思想、技法について、特徴をご紹介します。

主観的に物事を理解し、行動には目的があるという考え

アドラー心理学では、人は心と体というような「集まり」ではなく、人自体が分割できない「全体」であるとしています。そのため、意識と無意識、感情と理性など、対立して存在するのではなく、これらを使って、主観的に物事を理解し、行動をすると考えているのです。また、ある事実に対して、人によって感じ方が違うのは、誰もが客観的な事実を主観的に見ているからだとしています。そして、行動は誰もが自分で決めていて、その行動には目的があるという考えです。そして、全体として人は劣等感のようなマイナスの状態におかれていると相対的に感じるため、優越感のようなプラスの状態を目指すかのように行動していると解説しています。

信頼感などをさす「共同体感覚」を育てることが目標

主観的な理解や人間関係を理解しようとするアドラー心理学は、「誰もが他者を支配しない」こと、また、他者に関心を持って貢献する「共同体感覚」に、価値をおくという思想です。この「共同体感覚」は所属感のほか、信頼感や共感などのことをさしており、これらを育てていくことが、アドラー心理学の1番の目標や教育であると説いています。それはつまり、誰もが人に支えられているのだから、周りのために自分のできることを考え、行動していくことで養っていくという考えです。これが未熟であると、所属先や人間関係で課題を抱えやすいとし、精神的な健康の目安にしています。

人間関係の中で起こる課題を「勇気づけ」で解決に導く

人の課題は、人間関係の中ですべて起こっていると考えており、対象者自身が解決すべきことと、責任も関わる権利もないことを区別して援助を行います。また、アドラー心理学といえば、「勇気づけ」ということばが象徴のようになっていますが、これは、課題を対象者自身が解決できるような行動に導くという技法です。そのためにいろいろなことを提案するのですが、現実的にクリアできるような目標を対象者と援助者が一致して立て、対象者に目的を確認しながら援助が進められます。

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