子どもが自分で歯磨きをしている時、特に気にすることなく目を離してしまうママも中にはいるのではないでしょうか。しかし、こういった時に子どもの歯磨き中の事故が起こってしまうこともあるのです。歯ブラシを口にくわえたまま歩き回ることは転倒や落下の原因となります。今回は、歯磨き中の事故の危険性や予防法についてまとめました。
歯磨き中に起きてしまう事故の実態
5歳以下の歯磨き中の事故は、2011年から5年間で213件にも及びます。そのうちの16%程が、中等症、重症にあたります。
歯磨き中の危険な行動にはどのようなものがあるのでしょうか。以下にまとめました。
歯ブラシをくわえたまま歩き回る(走り回る)
歯ブラシをくわえたまま歩き回ると、足元に注意が向かないことも多く、ちょっとした段差やカーペットに引っかかるなどして転倒する恐れがあります。これだけでも大変危険ですが、中には走り回ってしまう子もいるのではないでしょうか。走り回っていては壁や家具にぶつかる恐れもあります。歯磨き中の前方不注意は大変危険な行為です。
歯磨き中にきょうだいでじゃれ合っている
きょうだいのいるご家庭では、歯磨きはみんな同じ時間に済ませてしまうことが多いと思います。みんなで集中して磨き合うことができれば良いのですが、つい楽しくなってじゃれ合ってしまったり、揚げ句の果てにはけんかに発展したりしてしまうことも。歯ブラシをくわえたままじゃれ合いやけんかを起こしてしまっては、手が歯ブラシにぶつかってしまうなど口内を傷つける原因です。
不安定な場所で歯磨きをしている
冒頭でも述べたように、ベッドの上で歯磨きをしていたら転倒してしまったという事故が起こり、3日間の入院を強いられてしまった1歳の乳児もいます。ベッドだけではなく、ソファや椅子の上に立ち上がって歯磨きをすることは落下の原因となります。また、布団の上もフカフカで安定しておらず、足に引っかかり転倒を招く恐れがありますよ。
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歯磨き中の事故を防ぐために注意すること
歯磨き中の事故は本当に危険を要します。しかし、保護者が子どもの様子を見るだけでも大幅に予防できるのではないでしょうか。ここでは、子どもの歯磨き中の事故を防ぐために保護者が注意することをご紹介します。
歯磨き中は絶対に目を離さないこと
“歯磨き中の子どもから目を離さないこと”、これに限ります。1日に2〜3回の歯磨きなので、子どもも保護者の方も慣れが生じてしまい、子どもに歯ブラシを渡したら目を離してしまうママもいるかもしれません。子どもは不意に予測できない動きをすることも多く、その行動によって転倒や落下をしてしまうこともあります。歯磨き中はそばについて終えるまで見届けてあげましょう。
よく言って聞かせることが大切!
歯磨き中に歩き回ることは大変危険です。まだ言葉の意味を理解できない子どもでも、歯磨きは落ち着いた状態で行うことを理解させなければなりません。よく言って聞かせることは非常に重要ですが、月齢が低い子どもに「歩き回らないで!」といったところで伝わらないので、ソファや椅子に座らせてから歯ブラシを持たせて “歯磨き=座って行うもの”というような対策をとりましょう。
安全対策の施された歯ブラシを使う
ベビー・キッズ用品を専門に取り扱っている店舗へ行くと、たくさんの歯ブラシが並んでいるのを見かけたことはありませんか?一般的に使用されているタイプの歯ブラシでも良いのですが、喉に刺さるのを防止するような設計になっている歯ブラシや、転倒時等に口への負担を軽減する仕様の歯ブラシなどもあります。子どもが止まって歯を磨いてくれないと悩んでいる方は購入を検討してみてはいかがでしょうか。
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1歳の息子がいるシングルマザーです。最近は息子とのお菓子作りにはまっています。
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