「1人よりふたり、2人よりたくさん」そんな言葉が公式サイトに踊る「お父さんバンク」。現在ではシングルマザーや非法律婚など、さまざまなかたちの家族があります。それぞれの家族が笑顔で過ごせるよう、子育てサポートのひとつとして「お父さんバンク」があります。
今回は「お父さんバンク」のしくみとその実態についてご紹介していきます。
お父さんバンクのしくみとは?
お父さんバンクは、2017年9月にスタートしたまだまだ新しいサービス。特技を持ったお父さん(性別不問)が登録されていて、お父さんを借りることができます。お父さんバンクの利用方法・しくみについて見ていきましょう。
お父さんを「借りる」しくみとは一体?
まずはお父さんバンクの公式サイトにある「お父さん図鑑」に登録された人に連絡を取り、依頼可能か相談します。お父さんバンクの利用料は「無料」。そして、登録されているお父さんは、それぞれにDIYや子ども遊び・料理など得意ジャンルを持っています。
ジャンルや地域で検索し、「この人!」というお父さんに依頼相談します。
お父さんバンクの「コンセプト」について
そもそもシングルマザーなど子育てで多くの負担を抱える人へ向けたサービスとしてスタートしましたが、「助けあい」がコンセプトではありません。「喜び合い」に共感できる人々の、新しい家族のかたち。
実家や友人と同じような感覚で「ちょっとお願い」。そんな感覚で支え合える環境を作っていくこと、人と人が出会うプラットホームとなれることを目指しています。
「お父さん」だけど女性でも登録できる!?
お父さんバンクは、なんと「女性」でもお父さんとして登録できます!シングルファザーの利用希望者や、女性のお父さん登録希望者もあり、現在では性別問わず登録ができるようになっているのです。中には家族一家で登録しているパターンもあり、さまざまな利用方法が楽しめそうです。
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どんなことがお願いできるの?
お父さんバンクの公式サイトを見てみると、それぞれのお父さんの詳細プロフィールを確認することができます。中でも特徴的なのが、得意技・得意科目・経歴。例えばどんなことをお願いできるの?その一例を三つにしぼってご紹介します。
運動会に参加して盛り上げ役!
お父さんバンクでよく利用されるのが、誕生日会や運動会などのイベントごとでの依頼。ひとり親家庭だと、運動会の参加家族が少ないだけでなく、親子参加や写真・ビデオ撮影など結構忙しいのです。お父さんバンクにお願いすれば、盛り上げ役として場の雰囲気が盛り上がるだけでなく、写真・ビデオなどもお願いすることができます。記念すべき1日に、楽しい思い出が作れそうですね。
一緒に料理を作って楽しもう!
登録者の中には、シングルマザーや一般女性もちらほら。得意技が「料理」という人も登録しています。シングルマザーの「お父さん」を選べば、お互いの子ども同士が仲良く一緒に参加!なんてこともありそうですね。新しい友達が増え、楽しく料理を囲んでパーティーなど、まさしく「新しい家族のかたち」といえるでしょう。
得意のDIYで日曜大工!
DIYを得意とするお父さんもいます。お父さんというと、「日曜大工」。現在ではあまり聞かなくなった言葉ではありますが、お父さんバンクのお父さんにお願いすることも可能です。例えばちょっとした椅子や本棚など、一緒に作りながら楽しむのもいいですね。女性のひとり親家庭など、重労働がなかなか難しい場合、子どもにDIYという貴重な経験をさせてあげることができます。
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長男(小1 )・次男(年中)の二児を子育て中。総務・人事・経理などの事務職に従事し、産休・育休ののちに離職。その後フリーライターとして、出産育児・ビジネス・働き方関連・就職転職・地方創生など幅広いテーマを執筆しながら早4年目に突入しました。
男の子2人の育児に翻弄されつつも、我が子には「思いやりのある子・人の痛みのわかる子」になってほしいと願いながら慌ただしい毎日を過ごしています。
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