新生児の沐浴は温度管理と洗い方が大切です。赤ちゃんの健康を損なわないよう顔や背中を丁寧に洗ってあげたいですよね。ただし、中には洗い方の問題で、肌荒れなど思わぬトラブルを引き起こしてしまう場合もあります。正しい沐浴の仕方を押さえて、赤ちゃんのお肌を清潔に保ちましょう。今回は、新米パパにもぜひ実践していただきたい、沐浴のポイントと注意点をご紹介します!
沐浴の仕方!基本のステップをご紹介!
待望の赤ちゃんが無事、退院したら、いよいよ自宅での生活がスタートです。赤ちゃんのお世話は大変ですが、中でも新生児の「沐浴」は多くのママ・パパが戸惑うポイントです。まずは沐浴グッズの準備から始めましょう。
ベビーバス |
ベビーソープ(沐浴剤) |
おけ |
湯温計 |
顔をふくガーゼハンカチ |
身体をふく沐浴布 |
バスタオル 2枚以上 |
着替え |
沐浴グッズはベビー用品店や大きめのドラッグストアなどで入手可能です。出産前に準備しておくと安心ですね。
沐浴手順1:準備~入浴の基本ステップ
沐浴の手順を一つずつ確認していきましょう。
- ベビーバスにお湯をはり、湯温計で温度を測っておきます。
- お湯が熱すぎる、または冷たすぎる場合、おけで指し水、指し湯をします。
- ベビーバスの近くにバスタオルと着替えを広げておきます。
- おけに清潔なお湯をとっておきます。
着替えは外着(ロンパース)のボタンをはずし、内側に肌着をセットしておくとスムーズです。おけにとったお湯は、赤ちゃんの顔などをすすぐ際に使用します。 - 赤ちゃんを横抱きにします。片手で赤ちゃんの首の後ろを支え、もう片方の手で腰~お尻を持ち、しっかり支えましょう。
- 赤ちゃんの足から湯船につかります。首が不安定にならないよう注意しながら、そっと身体を滑らせて湯船につけましょう。
沐浴手順2:入浴の基本ステップ
赤ちゃんをベビーバスに入れたら…いよいよ洗っていきます。緊張しすぎませんように!
- 赤ちゃんの首から下がお湯につかったら、おなかに沐浴布をかけてあげましょう。
- ぬらしたガーゼハンカチで顔を洗います。優しく拭うようにして洗います。ガーゼの使う面を変えながら、丁寧に汚れを取り除きましょう。顔の脂が多いようならベビーソープを少量、おでこや頰につけて洗っても。
- 頭、首の下、胸~おなか、脇の下、足と満遍なく洗っていきます。ベビーソープを適量手にとり、お肌になじませたらお湯ですすぎます。ガーゼハンカチを湯船につけてぬらしたら、これを絞るようにして少しずつお湯をかけてあげましょう。
- 背中を洗います。脇の下をしっかり持ち、後ろ向きにしたら、首の後ろ、背中、お尻を洗います。
- 最後におけにとっておいたお湯で全体をすすいだら入浴完了です。
なお、すすぎに使用するお湯は、赤ちゃんを洗っている間に冷めてしまいます。時間を考慮して、やや熱いお湯を準備しておきましょう。
沐浴手順3:お風呂から出た後の支度
沐浴終了後は手際よく後始末をしましょう。
- 赤ちゃんを湯船から出したら、広げておいたバスタオルで包み、乾かしてあげましょう。冬場はもう一枚タオルを用意し、おなかにかけておいてあげると安心です。ベビーローションなどの保湿剤を使用する場合は、このタイミングで手早く塗ってあげましょう。
- 身体が乾いたら、衣服を着せて終了です。
なお、こちらではベビーソープを使用する洗い方をご紹介しました。沐浴剤を使用する場合も、大まかな流れは一緒です。手際よく支度ができるように、タオルやお着替えの置き場所などを研究しましょう!
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赤ちゃんをしっかり洗うための沐浴ポイント
赤ちゃんの沐浴をする際は温度管理と洗い方が重要です。湯音は38~40度がいいといわれますが、季節によっても快適な温度は違いますよね。沐浴初心者さんが戸惑いがちな温度管理と所要時間の問題についてご解説します。
温度管理はお湯の温度と室温に注意
沐浴に適したお湯の温度は、およそ38~40℃です。数字に幅があるのは、季節や環境によって適切な温度が変わるから。大人が入るものより、やや温めを意識するといいでしょう。
室温も大切です。大人でも同じことですが、入浴前後に急に身体が冷えると風邪をひくのが心配ですよね。室温は24℃~26℃を目安。冬場は脱衣所が温められればベストですが、暖房設備がない場合は、エアコンがある部屋で着替えをする方法もあります。また、いっそ沐浴自体をリビングなどで行うという手も。準備と後片付けの問題もあるため、ママとパパで相談し、住環境に合った方法を選択してくださいね。
所要時間にとらわれない!焦らないコツ
沐浴の所要時間は、5分~10分程度と指導されることが多いようです。赤ちゃんにまだ体力が備わっていないため、負担になりすぎないよう、スピーディーに沐浴してあげたいもの。ただし、初心者ママ・パパに関しては、時間より丁寧・確実に沐浴することを意識しましょう。赤ちゃんの安全を守るためにも、焦りは禁物です。
沐浴で焦らないコツは三つ。時計を見すぎないこと、すべての道具を手の届く所に置いておくこと、そしてリラックスできる姿勢で行うこと。沐浴は思いのほか重労働です。高さのある場所にベビーバスを設置し、椅子を使うなど、肩や腰を痛めない体勢を見つけましょう。
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30代、保育士。夫と未就学児の長男・小学生の長女の4人家族。初めての出産で分娩トラブル、乳腺炎、産後クライシス、保活失敗など…数々の「洗礼」を受けた経験から『特別なことをするのではなく、地に足の着いた育児』をモットーに、日々奮闘しています。現在は認定こども園で働く傍ら、ライター業にも従事。
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