長女が小さい頃、夫は休日もないほどとても仕事が忙しく、娘の朝の支度から寝かしつけ、夜中の対応まで私がひとりで育児全般をやっていました。仕事に復帰しようにも待機児童問題でなかなか入所先も決まらず、家で娘と過ごすしかありませんでした。
そんな二人きりの生活の中で、私のことをママと呼んでくれる人は誰もいませんでした。私が娘を「あーちゃん」と呼ぶので、娘も私のことを「あーちゃん」と呼ぶようになっていました。母と娘二人でお互いに「あーちゃん」と呼び合っていました(笑)
私が何度も「ママ」って呼んでね、と教えても理解できなかったようです。なぜなら誰もママと呼んでいないのだから・・・。
1歳10カ月目でやっと幼稚園の保育室に入れてもらえることになりました。先生にあずけてウキウキしながら仕事に向かい、帰ってくると教室の窓から「ママ~~」絶叫している子どもが・・・でもうちの子は「ママ」と呼ぶことができないので別の子かと思っていました。が、近づいてよく見るとわが娘ではありませんか!
すぐに走って行って抱きしめました。顔も目も真っ赤になって鼻水やら涙やらでぐちゃぐちゃの顔で「ママ~」って。懐かしいなぁ・・・。
その後、娘はすぐに幼稚園に慣れてしまい日曜日でも「幼稚園に行きたい」 と泣いて訴えるようになりました。そして年少組になるまで毎日楽しく保育室に通いました。幼稚園の先生方には本当に感謝しています。娘に泣かれたあのときに心が折れず、仕事を辞めなくて本当に良かったと思っています。
アラフォー看護師兼漫画家。北海道在住。4歳と8歳の娘2人と夫と暮らす。
趣味は本屋巡りとK-POP。仕事、家事、育児に追われ毎日が新幹線くらい早く過ぎて幸せをかみしめている余裕はなし!これぞリアル子育て!これぞワーママの心の本音!ママ達みんなに読んでほしい!クスっと笑えてほんのり泣ける、子育てエッセイ漫画。
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