赤ちゃんを授かった男性に芽生える「父性」。父性が芽生えるタイミングには個人差があります。さらに、父性の形もさまざまで、ポジティブな反応を示すパパだけでなく、ネガティブな反応を示すパパもいます。今回は父性の意味や、父性の典型的な二つのタイプについてご解説します。なかなか夫に父性が芽生えない!とお悩みのママは、ぜひチェックしてみてくださいね。
妊娠中の父性には個人差が!父性とは?
女性は赤ちゃんを授かった瞬間から、母親であることを意識しますよね。妊娠中、ママと赤ちゃんは一心同体。つわりやおなかの膨らみで、日々赤ちゃんの存在を実感することでしょう。一方、パパはというと、ママのような体の変化は起こらないぶん、感じ方には個人差があるようです。
妊娠期に感じる父性には個人差が
妊娠はママにとってもパパにとっても喜ばしいことですよね。中には妊娠が分かった段階で、自分が父親になったことを、いち早く実感する男性もいます。性別を想像したり、名前を考えたりと、妊娠中は子育てに対する期待に胸が膨らみます。特に妊活や不妊治療を経て赤ちゃんを授かったパパは早くも父性全開です。
ママの妊娠中から期待に胸を膨らませるパパがいる一方で、父性が芽生えるまでに時間がかかるパパもいます。出産予定日が近づくにつれ、あるいは、子どもが生まれてから少しずつ父性を実感していくパパもいるでしょう。
そもそも父性とは?父性の形はさまざま
「父性」という言葉は教育学、心理学、さらには経営学にいたるまでさまざまな分野に登場するキーワードです。世界的にもさまざまな見解があり、統一的な意味はありませんが、「母性」と対比して語られることが一般的です。これまで日本の子育てにおいては、母性が包み込むような優しい愛情なら、父性は理性的な感情だといわれてきました。ママと赤ちゃんは、授乳やおむつなどのお世話やスキンシップを通じて愛情をはぐくんでいきます。パパはというと疲れたママをサポートしたり、食事のマナーを教えたりといった、家族のリーダーとしての役割を担います。
しかし、現代では共働きの家庭も多く、パパの役割も、父性の意味も家庭によってさまざまです。変化の多い現代では、パパが子どもに対して注ぐ愛情や、父親として発揮する行動全般が父性だと考えてもよいでしょう。
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まさに十人十色の父性。一概には語れない父性ですが、こちらでは、父性を代表的な2タイプ、ポジティブ型とネガティブ型にわけ、それぞれの特徴をご紹介します。ぜひご家庭に当てはめて考えてみてくださいね。
ポジティブ型父性はドリーム全開!
妊娠中はママもパパも期待に胸いっぱい。しかし、産後の育児について具体的に考えているママとは対照的に、赤ちゃんとの生活をリアルに想像できるパパは少ないようです。まだ子育てを経験したことのない男性が、妻の妊娠中に考えることといえば「子どもに習わせたいお稽古」や「子どもの進路」といった、将来にかかわることが定番です。「いったい何年先のこと?」とあきれてしまうママもいることでしょう。
ポジティブ型のパパの場合、出産後に子どもとのお出掛けを楽しむ姿も見られます。ママとしては「楽観的すぎる」「子育てのいいとこどりをしている」といら立つことも多いようですが、多少は大目に見てあげたいものです。
ネガティブ型父性は生真面目すぎる?
ママの妊娠をうれしく思いつつも、家事や育児のことなどが心配になってしまうパパもいます。不安先行型のネガティブパパは、妊娠中にママの食べるものや行動を厳しくチェックしてダメ出しする場合もあります。産後は赤ちゃんが触れるもの、食べるものに敏感。ネガティブ型父性の場合、パパがママ以上に熱心に情報収集するケースもあり、付き合わされるママはグッタリしてしまうかもしれません。しかし、子育てに真剣に向き合っている姿は認めてあげたいものです。初めての子育てを前に不安に思う気持ちは、ママもパパも一緒ですね。
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30代、保育士。夫と未就学児の長男・小学生の長女の4人家族。初めての出産で分娩トラブル、乳腺炎、産後クライシス、保活失敗など…数々の「洗礼」を受けた経験から『特別なことをするのではなく、地に足の着いた育児』をモットーに、日々奮闘しています。現在は認定こども園で働く傍ら、ライター業にも従事。
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