離乳食を進めていくうえで気になるのは、ミルクの回数です。赤ちゃんの発達に合わせて少しずつ離乳食の割合を増やし、栄養源を母乳やミルクから食事へと徐々に移行させていきます。しかし、段階を踏んで進めていく中で、離乳食と授乳のバランスをどうしたらよいのか悩んでしまうこともあるのですよね。ここでは、一般的に離乳の開始時期とされる5カ月ごろから、離乳の完了時期とされる12カ月〜18カ月ごろまでの期間、赤ちゃんに与える、ミルクの回数の目安をご紹介します。
5〜6カ月ごろ:ミルクは1日5回が目安
家族が食事をしている様子や食べ物を見て、赤ちゃんが口をもぐもぐと動かしたり食べたそうなしぐさをみせたりするようになったら、そろそろ離乳食開始のサイン。目安としては、およそ生後5カ月から6カ月ごろだといわれています。
離乳食が始まってもまだ主要な栄養はミルク
離乳食は、なめらかにすりつぶした十倍がゆを1日1回、1さじから開始します。食べられたら1さじずつ増やし、おかゆを5〜6さじほど食べられるようになったら、徐々にやわらかくゆでて裏ごしした野菜やお芋を1さじから加えていきます。この時期の主な目的は、母乳やミルク以外のものを口に入れゴックンと飲み込むこと、食べ物の舌ざわりや味に慣れていくことです。必要なエネルギーや栄養素は、離乳の開始前と同様に母乳やミルクから摂取します。
生後5〜6カ月ごろの授乳回数は?
離乳を開始して1カ月間は、離乳食の回数は1日1回。1カ月後からは1日2回が目安です。授乳については、母乳の場合には赤ちゃんが欲しがるだけ与えます。ミルクの場合、回数の目安は1日5回です。
- 1回食のとき(離乳開始〜1カ月)…離乳食後に1回、そのほかに4回
- 2回食のとき(離乳開始1カ月〜)…離乳食後に2回、そのほかに3回
200mlずつを目安に、赤ちゃんの食欲や成長の状況に合わせて調整していきます。4時間ほど間を置きながら、できるだけ決まった時間に与えるようにして授乳・食事のリズムをつけていきましょう。
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7〜8カ月ごろ:ミルクは1日5回が目安
生後7〜8カ月ごろには母乳やミルク以外のもの(食物)をゴックンと飲み込むことにも慣れてきて、1日に2回の離乳食で食べられる量も徐々に多くなってきます。離乳食の量や食材のバリエーションが増えていきますが、この時期でもまだ主要な栄養源は母乳やミルクです。
舌と上あごを使ってもぐもぐができるように
生後7〜8カ月ごろには1日に2回離乳食をとります。おかゆや野菜、芋に加えて豆腐や魚、肉など、いろいろな食材や食感のものをとり入れながら、赤ちゃんがさまざまな味や舌ざわりを経験し、楽しんでいけるようにしていきます。下の歯が生え始める時期でもあり、唇を閉じて舌と上あごでもぐもぐと食べ物をつぶすことができるようになっていきます。離乳食をよく食べてくれる赤ちゃんの中には食後に母乳やミルクを飲みたがらないこともあるかもしれません。しかし、この時期もまだ食事だけでなく母乳やミルクからの栄養も必要です。
生後7〜8カ月ごろの授乳回数は?
母乳の場合には、赤ちゃんが欲しがるだけ与えます。できるだけリズムをつけて授乳するようにしていきましょう。ミルクの場合には、1日5回(離乳食後に2回、そのほかに3回)を目安に与えます。ミルクの量は、1日の合計が700〜900mlくらいになるようにします。離乳食後には100〜150ml程度、ミルクだけのときは200ml程度をおおよその基準にして、赤ちゃんが離乳食を食べた量や食欲に応じて調整するようにしましょう。
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メンタルコーチとwebライターの兼業をしている40代ワーママです。夫と息子との3人家族。東京生まれ東京育ちの大阪府民です。電車と食べることとヘンテコな踊りと絵本が大好きな、まもなく5歳の息子のお蔭で親として日々成長中です。息子が寝る前に習慣としてつづけてきた絵本の読み聞かせが、もうすぐ通算650冊になります。
Mme_barbon(マダムバルボン)は息子が好きだった絵本『ワニのバルボン』シリーズが由来です。
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