断乳中は、赤ちゃんがおっぱいを欲しがったときにどう対応するかなどに意識がいきがちですが、おっぱいのケアも大変重要です。放っておいて乳腺炎などになってしまったら、断乳どころではなくなってしまいます。胸がはっても赤ちゃんにあげられないときのケアを頭に入れておいて、いざというときに備えましょう。
胸がはるときの二つのポイント
自然に母乳が出なくなる・赤ちゃんがおっぱいを飲まなくなる卒乳とは違い、ママの都合でおっぱいをあげるのをやめる断乳では、赤ちゃんのケアと同時にママのおっぱいのケアが特に大切になります。放っておくと乳腺炎になる可能性があるだけでなく、次に出産したときの母乳の出にも影響が出る可能性があるとされています。
胸がはっても搾乳しすぎないこと
一つ目のポイントは、胸がはったときに搾乳しすぎない、ということです。今までなら、胸がはったら搾乳して保存する・捨てるなどの選択肢があったかと思いますが、同じようにやっていたら、いつまでも母乳が作られ続けてしまいます。搾乳しすぎると、搾乳がおっぱいへの刺激となり、また母乳が作られて胸がはる・・・と悪循環になる可能性があるため、できるだけ控えましょう。
どうしても搾りたい場合は、圧抜き程度に控えておきましょう。また、乳首やおっぱいの付け根を刺激すると、また母乳が作られてしまうことがあるので、刺激しないように注意しましょう。
ペパーミントは断乳時の強い味方
スーッとした香りが気持ちいいペパーミントには、母乳分泌を抑制する作用があります。特におっぱいがよく出る方は、ペパーミントの冷湿布がおすすめです。
水を入れた容器にペパーミントの精油を5、6滴入れ、フェイスタオルなど胸を覆るサイズのものをその中に浸し、軽く水気を切って胸のはりが気になるときなどにかぶせましょう。先に何枚かタオルを浸しておいて、保存できる袋に入れて冷蔵庫で保管しておくと、すぐに交換できるので便利です。
また、ペパーミントティーを飲むと体の内側からおっぱいケアができるので、断乳時には積極的に飲むとよいでしょう。
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食事を含む生活習慣でもおっぱいケア
授乳中は赤ちゃんのためにといろいろ考えて食事をしていたママも、断乳後は「好きなものが食べられる!」と、今まで我慢していたものを解禁して楽しみたいかもしれませんね。でも、もうちょっと我慢してください。食事を始めとする生活習慣は、断乳のときにもとても大切なのです!
バランスのとれた食事を心がけよう
バランスのとれた食事をしっかりと摂ることは、授乳中だけでなく、断乳時にも大切なことです。特に思うままに搾乳できない断乳中は、母乳がドロドロになりやすい脂っこいものや甘いものなどはできるだけ控えて、バランスのとれた食事を心がけましょう。
また、授乳中はいくら食べても、授乳で自然とエネルギーを消費していて太らなかった、という方も、断乳後に同じことをしていると太ってしまう可能性があります。特に体形維持を目指している方は、カロリーに注意しましょう。
水分の摂取はできるだけ控えめに
水分摂取は、食事から摂取する栄養素と同じくらい大切です。母乳を作るには水分も必須となりますし、摂取する水分量が多ければ多いほど、作られる母乳の量も多くなります。のどが渇いたときに我慢することはありませんが、水分の摂取はできるだけ控えめにしましょう。
夏場は汗となって水分が出ていってしまい、どうしても水分補給量が多くなります。断乳する時期としてはあまりよくないので、「絶対夏に断乳」という場合を除き、暑い時期は避けたほうがよいかもしれません。
はりを強く感じるときはシャワーで
湯船につかると、ポカポカと体が温まりますし、のんびりとリラックスもできるかと思います。ただ、断乳中で胸のはりを感じているときに入浴すると、血行がよくなって胸のはりが強まり、余計に痛みを感じるようになることが考えられます。そのため、断乳中はしばらくシャワーで済ませておいた方がよいでしょう。シャワー後にペパーミントの冷湿布をすると楽になります。
断乳が完了すれば、思う存分ゆっくりとお風呂でリラックスできますので、少しの間我慢してくださいね。
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台湾在住の30代。2011年日本語教師として台湾へ、2013年結婚。3歳年上の台湾人夫と猫1匹と仲良く暮らしています。2015年秋から在宅Webライターとして活動。2013年末からゆるーく妊活継続中。
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