「魔の2歳児」と呼ばれるように、親はイヤイヤ期の2歳の子どもに手を焼くものです。ところが、このイヤイヤ期が訪れない子どももいるって知っていましたか?しかも、「イヤイヤ期を経験しないで成長した子どもはその反動で思春期が大変」なんてうわさまであり、不安がる親もいるようです。今回はこのイヤイヤ期がないと何がどう心配なのかまとめてみました。
イヤイヤ期がやってこないのはなぜ?
子どもが「イヤイヤ」といわないのには、ちゃんとした理由があります。いわないけれど特に問題のないケース、いわないことがちょっと気がかりなケース、子どもの「イヤイヤ」を親が気づいていないケースなど、詳しく見ていきましょう。
ある程度意思疎通がとれ欲求が満たされている
例えば、子どもがハミガキを「イヤイヤ」というときは、ハミガキそのものが嫌なのではなく、「ハミガキ以外のほかのことがしたい」という欲求をうまく伝えられず「イヤイヤ」と表現していることがあります。つまり、言葉でうまく伝えることができれば「イヤイヤ」とはいわないのです。日頃から自分の意志を言葉で伝えることができる子どもは欲求が満たされているため、「イヤイヤ」という必要がないということですね。
「イヤイヤ」というのを我慢している
弟や妹の誕生など環境の大きな変化で親が大変そうにしていたら、子どもは自分の欲求を我慢してしまうことがあります。それは親を困らせて嫌われたくない、いい子でいたいという気持ちの表れであり、本来の欲求とは異なっているかもしれません。子どもながらに気を使っているのです。また、もともと意思表示が苦手、「イヤイヤ」といって怒られたくないなどの理由でいわないことがあります。
子どもの気持ちに親が気づいていない
子どもによっては自分の意思を「イヤイヤ」ではなく、「黙る」「泣く」などの違う形で表現することがあります。その場合、親によってはイヤイヤ期だと気づかないこともあるようです。また第2子以降の場合、親が子どもとの接し方に慣れているため、イヤイヤ期をイヤイヤ期と思わずにいる場合もあります。いずれも振り返ったときにはじめて、あれはイヤイヤ期だったのかもと気づくことがあるようですね。
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イヤイヤ期がなかった子どもの反抗期は?
イヤイヤ期がなかった子どもは実際にどのように成長しているのでしょうか?イヤイヤ期を経験せずに成長した子どもをもつ親の体験談から、思春期に反抗期がやってきたケース、やってこなかったケースそれぞれをご紹介します。
思春期を迎えても反抗期がなかった
イヤイヤ期がなかったあるお子さんは、おなかにいるときからおとなしく、生まれてからも夜泣き、かんしゃくなども一切なく、心配していた思春期の反抗もなかったそうです。それどころか、誰もが苦労するトイレトレーニングなども順調だったとか。このようなケースは決してめずらしくなく、多くの方が思春期の反抗期もなかったといいます。
思春期にそれなりの反抗期があった
ある家庭では、3人兄弟の長男と次男にあまりイヤイヤ期がなく、思春期になると長男だけに反抗期がやってきたそうです。同じ親のもとで育っても長男次男の成長の仕方は違うのですね。また、すごく育てやすいと感じていた子どもが中学生までは仲良し親子だったのに高校生から反抗するような態度をとるようになったなどの体験談もあります。しかし、いずれの親もイヤイヤ期があった子どもに比べると大したことないと感じているのが特徴です。
今はまだないけれどこれから来るのかも
高校生と中学生に成長したお子さんはふたりともイヤイヤ期がなかったそうです。いつかは反抗期がやってくるかもしれないと心積もりはしているけれど、いまのところ大した反抗はないといいます。いざというときはイヤイヤ期の分まで相手をすると覚悟を決めて、どっしりと構えて待っていると、意外とその時期は来ないのかもしれませんね。
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小学生と高校生の2人の男の子の母です。海の近くに住んでいます。
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